グラナドス/感傷的なワルツ、恋文 ほか(ピアノ曲全集第7巻)
(Douglas Riva, piano 2002録音)





エンリケ・グラナドスの曲といえば、「ゴイエスカス」と「スペイン舞曲集」がとくに有名・・・、いや「多少は有名」? ちょっとは知られてますって程度?
でも、この曲はさすがにご存じでしょう。

 スペイン舞曲集より「アンダルーザ」 (聴いたことあるよね、ね?)
 

じつは、グラナドスには知られざる名曲、もっと聴かれるべき秘曲がたくさんあるのです。

決して音楽史上の最重要作というわけではないし、深遠さも派手さも前衛性もありません。
でも音楽の小径の傍らに可憐に咲く花のような親しみやすい曲たちには、なんとも言えない魅力があります。
超絶技巧も要求されません(いや私は弾けませんが)。

知られざるピアノ曲を集めたこの1枚は、一流パティシエが腕をふるったスイーツの詰め合わせのようです。
刺激的なところはありません。
ぬるま湯のような甘さに物足りなさを覚える方もおられるかもしれませんが、作曲者の鋭敏な感覚が結晶化した高純度の甘さを味わいましょう。

 感傷的なワルツ より第1曲 (なんてお洒落な曲!)
 

 感傷的なワルツ より第5曲 (センチメンタルな哀愁の心地よさ)
 

ダクラス・リヴァは、ナクソス・レーベルにグラナドスのピアノ曲全集(全10枚)を録音したピアニスト。
この第7集は(も?)、ほとんど知られていない素敵な曲のオンパレードで、驚いたことに半分以上が世界初録音。
まったく他のピアニストは何やってるんでしょうね?
猫も杓子もショパンばっかり弾いてても仕方ないでしょうに(←たったいま全世界のショパン・ファンを敵に回したぜ・・・いやこのHP見る人はほとんどいないから大丈夫!)

 7つの練習曲 より第6曲 嬰ハ長調 (妖精が踊っているようだ・・・)
 


 主題と変奏 (なんて可愛らしい変奏曲!)
 

短くて何気ない曲が多いですが、どの曲にも気品があります。
「4つの親愛なワルツ『恋文』」は、婚約者に捧げられた曲とのこと。

 「恋文」より第3曲 (はい、ごちそうさま)
 

グラナドスが現代に生きていたら、映画音楽などで大活躍したんじゃないかなあ。
休日の午後に紅茶とケーキでもたのしみながら聴きたい一枚です。

 ゴンドラ〜詩的な情景 (ドビュッシーやラヴェルを予感させる技巧的な幻想曲)
 

(2022.03.20.)

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