クラフトワーク/ヨーロッパ特急
Krafrwerk/Trans-Europe Express
(1977)



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11月19日は、フランツ・シューベルト(1797〜1828)の命日。
今回はひとつ、シューベルトにちなんだ曲を、と思うのですが、
うーん、なかなか思いつかないなあ。

シューベルトといえば以前、「ピアノ三重奏曲」を取り上げさせていただきました。

そういえば「ピアノ五重奏曲『ます』」も、はるかな昔に第4楽章だけ取り上げました。


   ・・・・・・・・


・・・えーと、じつは普段、あまり聴かないんですよねシューベルト、
そもそもドイツ歌曲はちょっと苦手で、オトコの歌声にもあまり興味ない・・・
「冬の旅」も、白井光子の歌う女声版 を好む筋金入りです、エヘン(←威張るところか?)。



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そうだそうだ、シューベルトにちなんだ曲で、とてもいいのがありましたっ!
クラフトワークの名盤「ヨーロッパ特急」(1977)から
「フランツ・シューベルト」ですっ!

  Franz Schubert
 


べつにシューベルトの曲が引用されているわけでもなさそうで、
なぜに「フランツ・シューベルト」なのかは謎。
メンバーがシューベルト好きなのかもしれません。
美しいアルペジオに乗って、いつ果てるともないメロディが延々歌われてゆくこの曲、一種の無限旋律と言えるかもしれません。
聴いているうちに「なるほどたしかにフランツ・シューベルト!」という気がしてくるから不思議。

それにしても、「ヨーロッパ特急」、一分の隙もない傑作!  恐ろしい子。。。
昔にご紹介した「The Man Machine」が、未来志向のエレクトロなポップ・アルバムなのに対し、
これは古き良き欧州を思わせる(行ったことないけど)、いわばクラシカル・ロマンティック・テクノ
「ショールーム・ダミー」など、単独で有名な曲もありますが、
アルバムの流れ&構成が高度に洗練されていて、気品すら感じさせます。
私はなぜかこのアルバムに「古き良きものへの郷愁」を感じてしまうのです・・・(妙かな?)。
「オリエント急行」も廃止されたことですし。

・・・・あれ、結局シューベルト、どっかに行っちゃった?
ごめんなさい、フランツ。

ところでクラフトワーク、「ツール・ド・フランス」(2003)に続くニュー・アルバムはいつか出るのかな?

  Showroom Dummies (アルバム中でいちばんポップなナンバー)
 

 Trans-Europe Express (堂々たるタイトルナンバー、エレクトリックなのにロマンティックです)
 

(09.11.14.)


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