KRAFTWERK /TOUR DE FRANCE SOUNDTRACKS 
クラフトワーク/ツール・ド・フランス
(2003)



Amazon.co.jp : ツール・ド・フランス

Tower@jp : Tour De France Soundtracks


き、きもちいい〜。
テクノ・ポップの元祖 クラフトワークの17年ぶりのニュー・アルバムです。
ツール・ド・フランス100周年を記念した作品です。
タイトル曲は83年の曲「Tour de France」のセルフ・カヴァーです。
クラフトワークのメンバーたちは、自転車レースの大ファンらしいです。
でもまあそんなことどもは、どうでも良いのです。
ひたすらボーッとしながら、聴き続けるのみ。 だんだん気が遠くなってきます。

1978年にアルバム「THE MAN MACHINE」で、テクノ・ポップの頂点に立ち、
YMOという偉大なフォロワーを産んだものの、90年代にはほとんど動向を耳にすることもなく、
てっきり解体処分になったとおもっていた4体のロボットたち。
じつはしっかりバッテリーを充電しつつ、進化を続けていたのですね。         

「THE MAN MACHINE」が、ギクシャクした動きがユーモラスなロボットだったとすれば、
「Tour de France」は、銀色に輝く流線型フォルムのアンドロイド



洗練の度を加え、リズム・パターンは複雑化し、しかし耳にはとても心地よく響きます。
現代音楽の一種であるミニマル・ミュージックの影響を強く受けていることは一聴瞭然。
しかし、スティーヴ・ライヒフィリップ・グラスなど、ミニマルの巨匠達の傑作は、
演奏者の皆さん、さぞかし必死で弾いてるんだろうなあと思うと、少々息苦しくなってきます。
そこへいくとおそらくコンピュータで演奏しているクラフトワークの音楽は、聞き流しても罪悪感がなくて良いですね(この小心者)。

(03.9.9.記)


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