フェルディナンド・レバイ/ヴィオラとギターのための作品全集
(デュオ・インペリアル 2020録音)



Amazon : Rebay/Music for Viola & Guitar

Tower : Rebay/Misic for Viola & Guitar

<曲目>
ヴィオラとギターのためのソナタ
ショパン(レバイ編)ワルツ作品34-2
小さな舞踏組曲
3つのロシア民謡
抒情的な組曲


ギターを愛したウィーンの作曲家、フェルディナンド・レバイ(Ferdinand Rebay, 1880〜1953)の新しいCDがブリリアント・クラシックスから出ました。

 フェルディナンド・レバイ/ヴィオラとギターのための作品全集

収録曲のうちヴィオラとギターのためのソナタ(1934)は、少し前にナクソス・レーベルから出たばかり。
矢継ぎ早に競合盤が出るとはフェルディナンド・レバイ、ただいま人気上昇中なのかっ!? このまま成り上がって天下を取るのかっ?(←ありえん)
まあ実際、滅茶苦茶良い曲です。

 ヴィオラとギターのためのソナタ 第1楽章(このCDの演奏者による動画)
 

 同 第2楽章  (どことなく東洋風なメロディが懐かしい・・・)
 

ほの暗い哀愁を帯びたヴィオラの旋律に、ギターの響きが幻想味を加えます。
いままであまり知られていなかったのが不思議なくらいの傑作です。
様式的にはシューベルトやパガニーニからほとんど脱しておらず、20世紀の作品と言ったら「ウッソだ〜!」と笑われそうでありますが、良いものは良い。

それにしても素敵ですね、ヴィオラの音。
ヴァイオリンからキンキン成分を除去して、艶と潤いを増量したような、心落ち着く音。

そしてソナタ以外は全部世界初録音。
ショパンのワルツ作品34−2を編曲したもの、何気ないけど素敵です(まあ原曲がいいからな〜)。

 

小さな舞踏組曲は気の利いた小品集って感じで心地よく、どこにもとんがったところがありません。

 タンゴ (哀愁がだだ漏れです・・・)
 

 ワン・ステップ (ちょっとアップテンポなタンゴ)
 

3つのロシア民謡も編曲ものですが、変にひねったところがなく、原曲の良さがストレートに味わえます。
真面目で素直な人だったのでしょう、知らんけど。

 赤いサラファン
 

抒情的な組曲も、のどかで平穏無事。
あまりにも大人しいので、「ちょっとくらいハジけてもいいんじゃないの?」って気がしてくるのも事実ですが、それもまたレバイの個性。
物静かで控えめな人だったのででしょう、知らんけど。

 第3曲 バラード (この曲は多少ドラマティックで動的な音楽)
 

 第4曲 エピローグ (暖かくのんびりした終曲)
 

刺激的なところや、聴いて「おっ?」と思わせるところはありませんが、イージーリスニング的に心地よく楽しめるアルバムです。

(2021.08.21.)


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