ラインベルガー/ヴァレンシュタイン交響曲 作品10
歌劇「七羽の鴉」序曲 作品20


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HMV : ラインベルガー/Wallenstein Op.10

Tower@jp : Rheinberger: Wallenstein, Die sieben Raben / Athinaeos



「オルガンとヴァイオリンのための作品集」がとても良かった、
リヒテンシュタイン生まれの作曲家ヨーゼフ・ラインベルガー(1839〜1901)。
ほかにもいい曲あるんじゃないかと現在鋭意探索中であります。



・・・見つかりました。(早っ!)

 ヴァレンシュタイン交響曲 作品10 (1866)

これこれ、これいいですわ〜、私の好みのど真ん中です。

ヴァレンシュタイン(1583〜1634)は、30年戦争(1618〜1648)のころの傭兵隊長さん。
それはそれは強かったそうですが、最後は主君である神聖ローマ皇帝に、謀反の疑いで殺された、いわば悲劇の英雄。

ベートーヴェン第9「歓喜の歌」の作詞者シラーは、彼を主人公にして「ヴァレンシュタイン」という戯曲を書いています。
ラインベルガーはこれに感銘を受けて作曲を思い立ったそう。

 

サワヤカ系ロマン派交響楽・ときどき重厚、とでも言いますか、
ブラームスシューマンを足して2で割って、メンデルスゾーンをふりかけたみたいな曲です。
全4楽章、美しいメロディがふんだんに盛り込まれ、オーケストレーションも達者、気持ちよく一気聴きしました。
聴き終わってびっくり、なんと50分を越える大曲でしたー。
でも長さを感じさせないのです。

各楽章には、「前奏曲」「テクラ(愛娘の名前らしい)」「ヴァレンシュタインの陣営」「ヴァレンシュタインの死」という表題がついていますが、
特に気にせず絶対音楽として聴いても差し支えないんじゃないかな。

同時収録の、歌劇「七羽の鴉」序曲は、日本の童謡「ななつのこ」のメロディを借用した変奏曲形式、
・・・というのはで、普通に華やかな序曲です。
ドイツの民話に基づいたオペラだそうです。
この序曲、自信作らしく、「作品20」という独立した番号を与えられています。

ヨーゼフ・ラインベルガー、この人、ただ者ではありません。
まさしく王道を行く大作曲家です。
これほどの巨匠がなぜあまり知られていないのでしょう?
リヒテンシュタインという小国の生まれであることや、おもにオルガン曲の分野で活躍したこと(代表作は20曲の「オルガン・ソナタ」)
などが影響しているのかもしれませんが、聴かずにおくのは惜しい人です。

まだまだまだまだ探索したいと思うのであります。

(08.4.8.)

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