ジョヴァンニ・ソッリマ/we were trees
(2008録音)



Amazon : we were trees

Tower : we were trees

<曲目>
チェロよ、歌え!
L.B.Files
Yet Can I Hear
Tree Raga Song
When We Were Trees



ジョヴァンニ・ソッリマ(Giovanni Sollima, 1962〜、イタリア生まれ)

現代的でありながら親しみやすい作風でただいま人気上昇中のコンポーザー/チェリストです。
といっても、チェロ好き以外にはあまり知られていませんが・・・。

代表作は、二つのチェロと弦楽合奏のための「チェロよ、歌え!」

 

編成はクラシックですが、後半のノリは「おいこりゃロックかよ」と言いたくなります。
クライマックスではヘドバンしてしまいそう。

このCDは「チェロよ、歌え!」を筆頭に、ソッリマの曲をたっぷり詰め込んだアルバム。
もちろん演奏もソッリマ自身です。

2曲目の「L.B.Files」は、偉大なチェリストでもあった作曲家ルイジ・ボッケリーニに捧げた協奏曲。
ダイナミックかつアグレッシブな作品で、コンテンポラリーでありつつボッケリーニのスタイルも巧みに取り入れています。

 「L.B.Files」第1楽章
 

つぎの「Yet Can I Hear」は、パティ・スミスの歌に伴奏をつけた作品。
歌詞は、パレルモのソッリマ宅のイチジクの木を題材にパティ・スミスが書きました。

 希望の木よ 生命の木よ 子供が遊ぶ木よ
 あなたの枝は聖なる夜を抱擁する腕だ
 あなたの根は生命を循環させる
 きつく抱いておくれ あなたの聖なる腕に

と、樹木を賛美する内容です。

 

次の「Tree Raga Song」も、タイトルに「木」が入っています。
チェロと弦楽合奏のための作品で、インド音楽のラーガを取り入れた曲だそうです。
ポップで親しみやすい曲ですが、正直それほどインドっぽい感じはしません・・・。

 

そして最後に収められているのがアルバム・タイトルでもある、6曲からなる組曲「When We Were Trees」
「チェロよ、歌え!」と同じく二つのチェロと弦楽合奏のために書かれています。
「We」とは「チェロ」のことであり、つまりチェロがまだ材料の「木」だったころを回想しているわけですね。

 「この楽器の音は木々たちの歌声である」(ジョヴァンニ・ソッリマ)

 第3曲「木の葉のハガキ」
 

ジョヴァンニ・ソッリマの思いがこもった自作自演がたっぷり70分近く詰め込まれた熱い一枚。
さて私のハートはこの熱さを受けとめきれるでしょうか?
というか、ひとりの作曲家によるチェロの曲ばかり続くので、正直ちょっと飽きてくる・・・・・・と言ったらバチが当たるかな。
ピアノや管楽器のからむ曲もあるともっとよかったかも、などと言いながらけっこう聴きこんでおります。

(2019.12.07.)

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