リンダ・ロンシュタット/Simple Dreams (1977)
(邦題「夢はひとつだけ」)
Amazon.co.jp : Simple Dreams
HMV : Simple Dreams
マメダヌキのような顔の歌姫、リンダ・ロンシュタットを初めて聴いたアルバム。
Simple Dreams
♪ It's so easy to fall in love, it's so easy to ふうおおおりん・るあ〜ぶ!
という、ドスの効いた野太い歌声に、田舎の高校生は完全にノックアウトされたのでした。
It's So Easy
それからたて続きに何枚か聴きましたが、ドスの効き具合ではこれが一番か。
しっとりしたナンバーも収録されているのですが、パワフルでストレートな声がとにかく印象に残ります。
彼女の張りとツヤがある声で歌われると、スローで暗い曲にも、前向きで力強いものが感じられ、
そういう健康優良的雰囲気が、個人的には好きだったりします。
彼女は自分では曲を作らず、人から提供された曲やトラディショナル・ソングを歌う、「純粋歌手」(あるか、そんな言葉?)。
それでいてどの曲もまぎれもない「リンダ節」(民謡かい)になっているところが、実力ですね。
お気に入りは、迫力満点の地声が魅力的な "It's so easy" 、
そして懐かしい故郷と、そこに残してきた恋人への思いをせつなく歌い上げた
"Blue Bayou" 。
でもはっきり言ってどの曲も素晴らしい。
Blue Bayou
トラディショナル・ソングの"I Never Will Marry"は、ドリー・パートンと息の合ったデュエット。
今にして思えばのちにエミルー・ハリスとともにトリオを組む伏線ですね。
そういえばリンダは「恋多き女」の名をほしいままにしたものの、正式には一度も結婚しませんでしたね。
収録時間が全10曲で30分あまりと、とても短いのですが、
一度かけるとそのまま続けて3回くらい聴いてしまうので、べつに良いのであります。
(04.11.13.記)
関連記事
ロンシュタット(リンダ)/風にさらわれた恋
ロンシュタット(リンダ)/Dedicated to the One I Love
ストーン・ポニーズ