米澤穂信(編)/世界堂書店
(文春文庫 2014年)



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至福のアンソロジー


私が住む四国が梅雨入りしました。
「四季」というけれど、日本の場合は梅雨を入れて「五季」だ、という説をどこかで聞きました。
一理ありますね・・・と降りしきる雨を見ながら思うアンニュイなおっさんの私(←きもい)

雨の庭でも眺めながらのんびり読書などしたいけれど、現実には昨日も今日も仕事に追われてとっぴんしゃん。
土日もいろいろ予定があって、なかなか思うにまかせません。
予定といっても水泳とかチェロとかちょっとした野暮用ですが。
なのでこの本、仕事の合間とか移動中とか寝る前にちびちび読まざるをえませんでした。
ちょっと損した気分です。
じっくり腰を据えて読みたかったな。

 米澤穂信(編)/世界堂書店

「古典部」シリーズで人気の米澤穂信さんが、古今東西、世界の名作短編を選りすぐってくれました。
いやもう何と言うか、これほど読み応えのあるアンソロジー、久々です。
全15編中、退屈な作品が一つもありません!(稀有なことです)

純文学あり、恋愛ものあり、ホラーあり、ミステリあり、SFあり。
どういうジャンルなのかわからずに読みはじめ、最後に「こういう話だったのか〜!」と初々しく驚くこと幾度か。
作家の国籍はベルギー、フランス、オーストリア、台湾、アメリカ、日本、フィンランド、中国、ギリシャなど。
作品の発表年代も18世紀から21世紀まで。
まさに世界と時代を股にかけた超一級アンソロジーです。

最高に贅沢な読書を楽しめたことに感謝を。

そして名アンソロジストの誕生に祝杯を。

(2014.06.05.)



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