フランク/交響詩「贖罪」(ソプラノ独唱、合唱と管弦楽のための)
(ジャン・フルネ指揮 オランダ放送交響楽団ほか 1976録音)



Amazon : フランク/贖罪

隠れた傑作!


セザール・フランク(1822〜1890)の交響詩「食材」・・・じゃなかった「贖罪」
You Tubeで何気なく聴いたらとっても良かったので思わずCDを買ってしまいました。
You Tubeでいつでも聴けるのに・・・CDの収納に困っているのに・・・やれやれ。

1871年作曲、74年に改訂された1時間近い大曲。
独唱・合唱・管弦楽のための宗教的な曲で、一種のオラトリオですが、管弦楽の比重が大きいためか作曲者はわざわざ「Symphonic Poem」と記しています。
しかし初演は不評だったそうです(長大で複雑な曲のわりに練習期間が短かった?)。

ならばと3年後に改訂して再演しましたが・・・・・・やっぱり不評でした、不運な曲です。
よっぽど演奏が悪かったのでしょうか?

 第1曲「イントロダクション」 (静かにひそやかに始まる前奏曲)
 

2曲目から合唱が登場、激しく盛り上がります。
内容はよくわかりませんが、なんか喧嘩でもしてるのかな(←適当)。

 第2曲
 

第4曲で天使が登場します。 人々に「キリストが生まれたよ〜、おめでと〜」と告げてるらしいです(←適当)。
キリスト教徒ではないのであまりピンときませんが、音楽としてはとても美しいと思います。

 第4曲
 

5曲目は管弦楽のみで演奏される「交響的間奏曲」(約13分)。
現代でもこの部分だけ独立して演奏されることがあるそうです。
気高い雰囲気で始まり、中間部は勇壮に盛り上がり、力強いファンファーレで終わります。
交響曲の一楽章と言っても良いくらい完成度の高い音楽です。

 第5曲「交響的間奏曲」
 

第7曲の「天使の合唱」は、「フォーレのレクイエムですかこれ?」と言いたくなるくらい透明感のある静かな楽章。
もっとも歌詞は、「悔い改めて神の救済を求めるのです」と歌っているそうで、ちょっと押しつけがましい気もしないでもない。

 

そして清楚な「天使のアリア」が続きます。
清らかな祈りの中にやわらかな抒情が香りたち、オッサンの薄汚れた心も浄化されるようです。

 

最後の第9曲、主題のメロディは有名なヴァイオリンソナタの第4楽章をちょっと思わせます。
合唱も加わり、華やかさ力強さを増してゆきます。
天使たちに「人類、いけるかー!」とあおられて「うお〜!」とか言ってるんでしょうか(←適当)。
そこまでやらいでもと思うくらい大げさに盛り上げて、壮麗に曲を閉じます。

 

度重なる不評にもかかわらずフランクは本作品の出来には自信を持っていたそうです。
1896年に演奏された際、ようやく好評を得ましたが、それは作曲者の死の6年後でした。
忘れられるには惜しい作品だと思います。
これほどの名曲を最近まで知らなかった自分は贖罪しなくてはいけません。

(2021.04.04.)


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