最近、なるべくCDを買わないようにしているのです。
経済的要因もありますが、むしろ置き場所の問題が大きいかも。
CDラックはとっくの昔に満杯、新しく買ったCDは部屋の隅やベッドの脇に積まれスカイツリー状態。
こうなると聴きたいCDを探し出すのも大変で、下のほうのを取ろうとして崩れることも。
なので出来る限り買わないようにしようと思いまして、アマゾンなどで「これよさそう!」と思うCDを見つけても、
心の中で「もう買うまいぞ、このCD」と歌いながら、別のページに移動するのです。
し、しかし・・・、
ときどき、本当にときどき、逃げ切れず、ついポチッとしてしまうことも・・・。
はい、3日に1回くらい・・・(←どこが本当にときどきや!)。
さて先日、ラミレス/ミサ・クリオージャの記事を書いたとき、アマゾンでラミレスの検索結果を見ていますと、
Ramirez/Piano Works
なるCDが。
演奏者は、ポリー・フェルマン!
中南米音楽を得意とし、甘やかな、香り高い演奏をしてくれるピアニストです。
彼女のナザレ/ピアノ曲集はいまだに愛聴しています。
彼女が演奏するラミレス!
き、聴きたい・・・・・・。
頭の中で鳴り響く「もう買うまいぞ、このCD」を振り切るようにポチッとしてしまいました。
内容は期待にたがわぬものでした。
センチメンタリズムがダダ漏れです、ロマンティックが止まりません。
クラシックというよりは映画音楽みたい。
前衛的なところはどこにもないし、超絶技巧を駆使した曲もないし、どの曲もおんなじように聴こえます。
もう最高です!
アルフォンシーナと海(ポリー・フェルマン演奏) ラミレスの代表曲です
(このCDの演奏ではありません)
フェルマンの演奏はここでもムードたっぷり、曲のエレガントさが20%増しになってる気がします。
ピアソラがあれだけもてはやされるのなら、ラミレスももうちょっと聴かれても良いと思います。
まあピアソラみたいな厳しさ、緊張感には乏しく、砂糖菓子みたいに甘々な曲ばかりですが、それだけに万人受けしそう。
それでもサン・ファンに帰ろう (哀愁のメロディの美しさ!)
エル・チョクロ (物悲しくもあり軽快でもある魅力的なナンバー)
ところで、アマゾンのラミレスの検索結果にはもうひとつ、ポリー・フェルマンのラミレス/ピアノ曲集があります。
Amazon.co.jp : Masica Para Piano De Ariel Ramarez
フェルマンの美しいポートレートがジャケットになってるので、こちらもふらふらポチッとしてしまったのですが、
届いてみると内容はもうひとつのCDと同じ、しかも曲目はこちらのほうが5曲少ないという、大変残念なディスクでした・・・。
ご注意のほど。
(2012.4.8.)
関連記事
ラミレス/ミサ・クリオージャ
ナザレ/ピアノ作品集(ポリー・フェルマン)
ポリー・フェルマン/アメリカのワルツ集