パラディアン・アンサンブル (Palladian Ensemble)


バロック音楽を楽しく聴かせてくれる4人組、パラディアン・アンサンブル

メンバーは、パメラ・ソービー(リコーダー)、レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、
スザンヌ・ハインリッヒ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ウィリアム・カーター(テオルボ
)です。
なかでもヴァイオリンのポッジャーは、99年にバッハの無伴奏のアルバムが大ヒット(Channel Classics)したり
フロリゲリウムというグループのメンバーでもあったり、
ピノックのイングリッシュ・コンサートのコンサート・ミストレスを兼ねていたり、大活躍です。

メンバーは全員素晴らしい演奏技巧の持ち主ですが、とくに、このポッジャーと、リコーダーのソービーが素晴らしいと思います。
この二人がユニゾンで速いパッセージを演奏するのが、このグループの「売り」のひとつです。
アイリシュ・ミュージックでよく使われるパターンですが、
たとえば"Sun King's Paradise" (LINN CKD 100) の1曲目、ルベルの曲の最後の1分半の凄さ。
 

パラディアン・アンサンブルは、イギリスのLINN RECORDSから
2001年現在まで8枚のアルバムをリリースしています。
どの1枚をとっても気持ちよく楽しく聴けるバロック音楽がぎっしりつまっています。

1995年リリースの "a choice collection"(LINN CKD041)。
"music of Purcell's London" という副題がついていて
パーセル没後300年の年に出たディスクですから、
てっきりパーセルの曲が入っているのかと思ったのですが
ロック、マッテイス、ブロウなどパーセルとほぼ同時代にイギリスで活躍した作曲家の作品が
おさめらているにもかかわらす、あえてパーセルは1曲も入れていないという
ひねりを効かせた選曲がまず面白い。
もちろん演奏も素晴らしいです。

Amazon.co.jp : A Choice Collection

驚天動地の1枚が、"LES SAISONS AMUSANTES" (楽しい四季)(CKD070)。
ヴィヴァルディの「四季」を、フランスの音楽家シェドヴィル(1705〜1782)が、室内楽用に編曲したものですが、
ミュゼットとか、ハーディ・ガーディとかいう聞きなれない楽器をフィーチャーした不思議な編曲です。
とにかくうるさいです。バグパイプみたいな音がブーブー鳴ります。
おまけに曲自体もずいぶん変更されていて、
ヴィヴァルディ好きが聴いたらひっくり返ること請け合い。
シェドヴィルといえば、長らくヴィヴァルディの作品と信じられていた「忠実な羊飼い」作品13
本当の作曲者にして大のヴィアルディ・ファンだったはず。 何でこんな編曲をしたのでしょう?
Amazon.co.jp : Les Saisons Amusantes
      

 ヴィヴァルディ(シェドヴィル編)「秋」
 

現在の最新作は、"held by the ears" (CKD126)。
ナポリ生まれでイギリスで活躍したといわれる17世紀の音楽家、ニコラ・マッテイスの作品を中心とする一枚です。
マッテイスの音楽の、フォーク・ソング的な側面に光をあてた演奏で、
トラディショナル・チューンもところどころに挿入されているので、まるでケルティック音楽のアルバムみたいな仕上がりです。



Amazon.co.jp : Held By The Ears


 Matteis : Sett of Ayres
 


(01.11.28.)


追記:(09.5.6.)
パラディアン・アンサンブルのCDが、2枚組みで安く再発されています。


Choice Collection Versailles Collection

ニコラ・マッテイス集”Choice Collection”に、"Sun King's Paradise""Versailles Collection"におさめられています


                  


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