シェリー・マン&ヒズ・フレンズ/マイ・フェア・レディ
Shelly Manne & His Friends / MY FAIR LADY (1956)


Amazon.co.jp : マイ・フェア・レディ

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HMV : My Fair Lady icon


拙者がいま聴いておるこれ、うららかな春にじつにふさわしいアルバムでござる。

ミュージカル「My Fair Lady」の音楽を、ピアノ・トリオで演奏したもの。 ちょうど50年前の録音でござる。
ドラムスのシェリー・マンの名前がトップに来ておるが、大活躍するのはアンドレ・プレヴィンのピアノ。
クラシックで鍛えられた完璧な技巧で、スマートかつエレガントにスイングしている。
過激さや破天荒さの無い、節度を守ったお洒落なジャズでござる。

1956年といえば、ブロードウェイでミュージカル「マイ・フェア・レディ」が初演された年。
舞台の大ヒットにすばやく目をつけてジャズ・アルバム化したプロデューサーの慧眼、恐るべし。
まだ、映画「マイ・フェア・レディ」 (1964)は撮影されておらぬが、
のちに映画のほうの音楽監督&編曲をアンドレ・プレヴィンが担当することになるのは、はたして偶然であろうか。

プレヴィンは1968年にはロンドン交響楽団の指揮者に就任し、クラシックに転身。
現在は美貌のヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムターを妻女に迎えておられる。
このアルバムのアレンジも恐らくプレヴィンがやっておるものと推察するが、
「Ascot Gavotte」をアップテンポでスインギーに演奏したり、
「With a Little Bit of Luck」をスロー・バラードにしてみたり、
「I Could Have Danced All Night」をラテン・アレンジでやってみたり、
原曲を知る者どもに「おっ」、と言わせるひねり具合、才気煥発の技でござる。

ピアノは抜群、指揮も一流、作曲・アレンジは自家薬籠中とくれば、
「のだめカンタービレ」の千秋かおぬしはと言いたくなるが、
プレヴィンといい、レナード・バーンスタインといい、現実に存在するのでござるなあ、こういう御仁が・・・。 

おのおのがた、世界は広いぜよ!

 Get Me to the Church on Time
 

(06.4.29.)

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