チャイコフスキー&コルンゴルド/ヴァイオリン協奏曲
(アンネ・ゾフィー・ムター:vn  アンドレ・プレヴィン指揮)
(Deutsche Grammophon 00289 474 5152)


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キレキレのフレージングに、艶やかなサウンドで、甘く濃厚に歌い上げる、文句なしで世界最高のヴァイオリニストのひとり

 アンネ・ゾフィー・ムター

完璧な技術を持つ達人が、全て承知の上でやりたい放題という、いわゆる融通無碍の境地に達しておられる今日このごろ。 
(アンドレ・プレヴィンと結婚して、ますます奔放ぶりに拍車がかかってるような・・・)

チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲では、テンポ変幻自在、コブシきかせまくり、
澄んだ音、かすれた音、野太い音、音色自由自在、
カタチが壊れる寸前まで音楽をドライヴし、フイと力を抜くその呼吸の絶妙。
オケがほぼ完璧にあわせているのが奇跡です(ライヴ録音!)
さすがウィーン・フィル、さすがプレヴィンですが、あくまでも主役はムター
しかし、スコアを見ながら聴くと、楽譜に書いてないことはほとんどやってないのにまたびっくり。

第1楽章に続いて、消え入るような音で歌い出す第2楽章、
ストラヴィンスキーも裸足で逃げ出すほど荒々しい第3楽章、
一度聴き始めると、最後までやめられません。

コルンゴルド(1897〜1957)は、ウィーン生まれの天才肌作曲家。
ナチに追われてアメリカに亡命しましたが、ハリウッド映画の音楽を書きまくり、巨万の富を築きました。
ハイフェッツに委嘱された「ヴァイオリン協奏曲」では、映画で使ったメロディの数々を再利用、
無駄が無いというか、商売上手な人ですなあ。
ヴァイオリンが楽園の夢を見ているような流麗華麗な音楽です。
ムターとプレヴィン、夫婦協演ということもあってか、とても美しく幸せそうに演奏しています。
このCDを聴くと、幸せのおすそ分けにあずかれる・・・かも。

 コルンゴルト/ヴァイオリン協奏曲・第2楽章
 

(05.6.3.記)


 P.S. ムターとプレヴィンは2006年に離婚しました・・・。

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