ギヨーム・ルクー/弦楽四重奏のための作品全集
(ドビュッシー四重奏団)



Amazon.co.jp : ルクー:弦楽四重奏のための作品全集(ドビュッシー四重奏団)

<曲目>
弦楽四重奏のためのモルト・アダージョ
弦楽四重奏曲
弦楽四重奏のための「瞑想」
メヌエット


私は1月5日(日)が仕事初めでした。
10日(金)までみっちり働いて、そのあとは三連休!
連休にはプールで泳ぐぞー、チェロ弾くぞー、と楽しい夢を描いていたところ、

 昨日から風邪をひきました。

咳・くしゃみが出で、喉が痛く、熱っぽいです。
休みボケの身体に6日間連続勤務はきつかったか。
なお私は風邪をひいても体温は測らない主義。
高いと怖いし、低いとがっかりするから(がっかり?)。

これではプールはもちろん、チェロもおちおち弾いていられません。
なぜって、弾いていると鼻水がツーッと垂れて楽器に・・・・(ぎええ)。

薬飲んで暖かくして静かに寝ているしかありません。
せめて音楽でも聞こうかな。

騒がしい音楽は頭が痛くなるので、ギヨーム・ルクー/弦楽四重奏のための作品全集 を。

ギヨーム・ルクー(1870〜1894)は、以前ヴァイオリン・ソナタをご紹介しましたが、今回は弦楽四重奏曲。

冒頭の「弦楽四重奏のためのモルト・アダージョ」の、甘美な悲哀に満ちた響き。
メランコリックな旋律が熱っぽい脳髄に静かに染み込んでゆく感覚、気持ち良いです。

 

メインの「弦楽四重奏曲」は、ベートーヴェンの14番の向こうを張って6楽章からなります。
といってもベートヴェン風ではなく、ルクー独自の夢幻で多彩な音楽世界が様々に花開く35分。
第3楽章「カプリチオ」の可憐さ、第4楽章「ロマンス」のこみ上げる憧れ、第5楽章の素朴な人懐こさ。
第6楽章だけはベートーヴェン的雄渾さが発揮されます。最後に第1楽章の主題が回想され、曲を締めくくります。

 

どの曲も内省的・幻想的で、最初はとっつきにくかったですが、何度か聴いているうちにすっかり虜になりました。
これ以上聴くと中毒になりそうです。
驚くべきは、このディスクに収められたのはすべて、作曲者17歳〜18歳の作品であること。
早熟の天才ぶりに開いた口がふさがりません・・・・・・決して鼻が詰まって口呼吸しているからではありません!
若さゆえのロマンティシズム全開、センチメンタリズム暴走な瞬間があるかと思えば、随所に達観した静謐なものも感じられます。

ルクーは腸チフスに冒され、わずか24歳で病死しました。
天寿を全うしていれば、ドビュッシー、ラヴェルと肩を並べる存在になっていたかも。
さぞ悔しかったことでしょう、辛かったことでしょう・・・。
私も風邪などでひいひい言っている場合ではないですね。
早く治して元気に復活したいものです。

(2014.1.11.)

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