カーラ・ボノフ/KARLA BONOFF (1977)
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カーラ・ボノフ。
アメリカの清純派シンガー・ソングライター(あるのか、そんな言葉?)といえば、この人。
リンダ・ロンシュタットにたくさんの曲を提供しています。
もっとも雰囲気はかなり違います。
リンダが大輪の薔薇の花とすれば、カーラは白い百合の花。
リンダが、明るいクラスの人気者なら、カーラは、内気で目立たないタイプ。
同じ曲を歌っても、カーラのほうが、ひっそりと清楚なたたずまい。
言うてしまえば地味ですが、かえって飽きが来ないです。
とくにこのファースト・アルバムは、シンプルでアコースティックなアレンジのおかげもあって(予算がなかった?)、
カーラの紡ぎだす美しいメロディをストレートに味わえます。
のびやかであっさり系の歌声も、どことなく初々しい。
カーラ自身が弾く、印象深いピアノのイントロで始まるトラック1"Someone to Lay Down Beside Me"は、
リンダ・ロンシュタットのヴァージョン(アルバム”Hasten Down the Wind”に収録)より、こちらのほうが好きかも。
歌は間違いなくリンダのほうが上手いのですが・・・まあ好みの問題。
ちなみにリンダ・ヴァージョンは、スケールの大きなアレンジで朗々と歌い上げるスタイル。
ピアノ1台のみで弾き語られる”Lose Again”(トラック3)も、リンダは力いっぱい大迫力で歌っています。
どちらのヴァージョンも素晴らしくて、聴き比べると面白いです。
リリースされているアルバムはわずか4枚。 寡作な人です。
なお第2作「The Restless Night(ささやく夜)」 (1979)も、名盤のホマレ高い一枚。
現在も、ソロおよび”BRYNDLE”というバンドのメンバーとして地道に活動しているそうです。
(06.5.12.)
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