バッハ/シトコヴェツキ編/ゴルトベルク変奏曲(弦楽合奏版)
シトコヴェツキ指揮/ニュー・ヨーロピアン・ストリングス
(ワーナー WPCS 21209 国内盤 1000円)


Amazon.co.jp : ゴルトベルク・ヴァリエイションズ(弦楽合奏版)

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この名盤が1000円!!

ゴルトベルク変奏曲は、J・S・バッハのチェンバロ曲を代表する作品です。
不眠症に悩むカイザーリンク伯爵から、眠れぬ夜のつれづれをなぐさめる、
穏やかで明るいチェンバロ曲を依頼されたバッハは、1時間もかかる長大な変奏曲を作曲しました。
ゴルトベルクは、伯爵お抱えのチェンバロ奏者の名前です。

「立派だけどややこしい音楽。それにしても長いね〜」程度に考えられていたこの曲に新しい光を当てたのが
天才ピアニスト、グレン・グールド(1932〜1982)の1955年録音(SONY)。
躍動感・スピード感あふれる解釈、思ってもみなかったようなスリルあふれる演奏で音楽界をあっといわせました。
グールドは死の前年(1981)にもこの曲を再録音、奥深さと緊張感みなぎる見事な演奏でした。

このCDの編曲者・ドミトリ・シトコヴェツキはヴァイオリニストですが、グレン・グールドの大ファン。
グールドの代名詞ともいえるこの曲を自分の楽器で演奏したいと、弦楽三重奏に編曲しましたが、
それをさらに弦楽合奏のために編曲したのがこのCDです。

最初から弦楽のための曲であったかのように自然に聴こえるのは巧みな編曲ゆえか。
グールドの演奏をイメージしたとはいえ、刺激的なところはなく、心地良い眠りへと誘われるようです。
カイザーリンク伯爵は決して睡眠薬的な曲を望んだのではなく、夜を楽しく過ごすための娯楽音楽を希望したそうですが、
この編曲を聴けば、「良く眠れそうだ」と喜んだかもしれません。

グールドの弾く「ゴルドベルク」を聴いたことがなくても、このCDは大丈夫楽しめます。
さわやかな朝のBGMに、静かにすごす夜のお供におすすめです。
ただし運転しながら聴くのは自殺行為(経験者は語る)。

 ゴルトベルク変奏曲(弦楽合奏版)より(このCDの演奏ではありません)
 

(04.3.14.記)

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