コレルリ/ヴァイオリン・ソナタ集 作品5より 第7〜12番
(寺神戸亮:ヴァイオリン ほか)



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クラシックのCD、ずいぶん安くなりました。
かつてナクソス・レーベルが、1枚1000円で売り出したときは、「フンガー!安い!」と鼻息荒く興奮したものですが今は昔。
10枚組みボックス・セットで3000円とか、2枚組で1000円とかは、もうアタリマエ。
古い音源だと「10枚で1000円」なんてのが本屋でワゴンセールになってたりします。
儲けはあるんだろうかと人ごとながら心配になります。

そういえば先日アマゾンで、ジャックリーヌ・デュ・プレComplete EMI Recordings
信じられない値段で売られているのを発見。
17枚組でこの値段ですよ!
半分くらい持ってるんですが、ぜったい買いです!

いやこれは何かの罠ではないか、クリックすると怪しいサイトに誘導されるのではないか(←んなばかな)と一瞬思いましたね。買ったけど。
EMIが経営不振で身売り、などとささやかれていることと関係あるのかな?
だとすると手放しでは喜べない気も・・・。

そんなこんなで買い集めたCDですが、問題は買ってから。
「これでいつでも聴ける」と安心して、ろくに聴かないんですねえ。
そういえば高校生のころも、参考書や問題集を買いあつめて、「これでいつでも勉強できる」と安心したもんで・・・
要するに全然進歩してないってことか!

部屋の片隅には、聴かないまま、なかには封も切らないままホコリをかぶっているCDボックスが積んであります。
心なしか恨みがましいオーラを発しているような。
ああ、こっちを見るな! 俺をそんな目で見るなあっ・・・!


ここはひとつ、かねてからしっかり聴きこんでるCDをご紹介。
寺神戸亮によるコレルリのヴァイオリン・ソナタ集です。

 ソナタ第7番 第1楽章 前奏曲 (なにこの優美さ!)
 

しっとりとした音でつづられる、バロック・ソナタの世界。
古楽器奏者は、ときとして妙に鋭角的・刺激的な演奏をする場合がありますが、寺神戸さんの音楽作りは、どこまでも柔らかくふくよか
聴くだけで心が温かくなってくるような演奏です。
いままでに100回は聞きましたが(ホントかよ)、個人的にコレルリの作品5に関しては、「これがイチバン!」と思ってます。
チェンバロとチェロによる控えめな通奏低音も実に上品。

ただ、なぜか第7番から第12番までしか録音されていないのです。
前半の6曲はどうなってるんですか?
忘れてるんですか?
ぜひぜひ録音してください!

 ソナタ第12番 ラ・フォリア
 

(10.3.25.)

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