ペルゴレージ/スターバト・マーテル サルヴァ・レジナ ほか
(クラウディオ・アバド指揮 オーケストラ・モーツァルト)
(2007年録音)




Amazon.cp.jp : Pergolesi: Stabat Mater;; Salve Regina In C Minor

HMV : Pergolesi Stabat Mater/Abbado icon

Tower@jp : Pergolesi: Stabat Mater/Abbado


来年2010年は夭折の天才ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710〜1736)の生誕300年
早くもメモリアル・イヤーをあてこんでか、大指揮者クラウディオ・アバドが名曲スターバト・マーテルを再録音しました。
意外と商売人ですねえ。

 ・・・で、買ってしまいました(←思うツボじゃん)

 


ロンドン交響楽団との旧盤(1983録音)はロマンティックで典雅で、この曲の代表的名盤の一つに数えられています。

 旧盤(1983録音) 
  Amazon.co.jp : Pergolesi: Stabat Mater

 

旧盤はやわらかく、ふくよかな演奏というイメージですね。

じつは新盤では、弦楽器を23人から15人に減らしています。
よっぽど予算がなかったんですかねー(←ちがうって)。
透明で純度の高い響きを実現するためですよね、もちろん。

驚くのがリュートの参加。
ポロロン、ポロロン、風情がありますが、

 へえー、アバドがスタバトでリュートをねー、使うかー!?

という感じであります。
もう古楽器の世界に足半分突っ込んでるんですかねアバドさん。
そのうちヴィオラ・ダ・ガンバやフラウト・トラヴェルソを使いはじめるんじゃ?

それはともかく、いかにも21世紀のペルゴレージという感じの淡彩画風で透明な音楽、堪能いたしました。
レイチェル・ハーニッシュ、サラ・ミンガルドによる歌唱も清楚で軽やか。
ドラマティック、オペラティックな表現は注意深く避けられています。

カルミニョーラ独奏によるヴァイオリン協奏曲が収められているのも魅力です。
イタリアのまばゆい陽光のような(行ったことないけど)、明朗快活な曲、スタバトとの対照の妙をお楽しみくださいです。

なんでもアバドは来年の生誕300年に向けて、これからペルゴレージのCDを立て続けにリリースする予定なんだそうです。

 こ、この商売上手〜。

・・・そして、またまた思うツボにはまりそうな自分がここに。

(09.12.2)


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