ヴェルディ/歌劇「椿姫」
(クライバー指揮 コトルバス、ドミンゴほか)
(1976録音)



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先週、長女の高校の学園祭がありました。
長女は「音楽部」で、ヴェルディ歌劇「椿姫」抜粋上演に参加。
といっても歌手ではなく、3人で分担してピアノを担当、弾いてないときは夜会の客としてドレス姿でステージ上をうろうろしてました。
本人は、舞台衣装のゴージャスなドレスがお気に入り。

演奏は、かなりがんばってました。
音楽を専門にやってる生徒が一人もいない、普通高校の部活としては、なかなかいい線いってたのではないかと。
娘のピアノも目立ったミスなく、歌とうまく合ってました。
本人によると、「一人で弾くのと違って、合わせるのがこんなに難しいとは・・・」とのこと。

最後にカーテンコール。
ステージ上に並んでひとりずつお辞儀。
しかし、うちの娘は、あれはお辞儀というよりは・・・

 「前屈」だよ・・・。

運動部でもないのに、どこか体育会系な我が娘であります。
おまけに本番中にドレスのパニエを踏み破ってしまったそうです。
コケなくてよかった。


さて、ヴェルディ「椿姫」といえば、ゼッフィレッリ監督によるオペラ映画がチョー最高に素晴らしくて、
いまでもときどき観かえすほどですが、音だけで楽しむなら、やはりカルロス・クライバー盤でしょう。

速めのテンポでエネルギッシュにグイグイ進行する、引き締まったボディの筋肉質な「椿姫」
オケの一音、歌手の一声にまで、指揮者クライバーのコントロールが行き届き、
どこにも遊びや隙がない、最初から最後までハイテンションが持続する完璧な名演奏
イタリア・オペラである「椿姫」を、ベートーヴェンやブラームスの交響曲みたいに
がっちり構築して組み上げてみました!みたいな、考えようによっては異色の演奏です。

なんと言うか、「歌つき交響詩・椿姫」って感じなのですよ。
主役はヴィオレッタ・ヴァレリーではなくカルロス・クライバーですが何か、と言わんばかり。

この演奏で慣れてしまうと、あとでナマで鑑賞した時に「なんか雑でユルくね?」と思ってしまうことでしょう(経験者は語る)。
いま思えば、その「雑味」「ライヴ感」をこそ味わうべきであったのですが。

磨きあげすぎた、人工的な感じを嫌う人もおられるようですが、私は、妥協のない完璧な美しさにシビれます。
やっぱり凄いなクライバー

いつまでも古びない名盤でありましょう。

 乾杯の歌(Royal Opera House)
 

(10.9.20.)


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