QUADRATUM from Unlucky Morpheus/Loud Playing Workshop(2021)



Amazon : Loud Playing Workshop

Tower : Loud Playing Workshop

ジャンルを超越した大傑作!


日本のメタル・ロックバンド"Unlucky Morpheus"のヴァイオリニスト・JILLを中心とするサブ・プロジェクト"QUADRATUM""Loud Playing Workshop"
ロック・インストの名曲をヴァイオリンでカバーしたアルバムです。

もう開いた口が塞がらないほどの傑作です、なんなんですかこれは。

 FAR BEYOND THE SUN (イングウェイ・マルムスティーン)
 

恥ずかしながら原曲は一つも知りませんでしたが、高度なテクニックの裏付けから繰り出される音の奔流は圧倒的。
4人とも凄いですが、とくにヴァイオリンの自在でヴィヴィッドなアーティキュレーション!
臨場感のある録音もあいまって、演奏者が互いの音を聴き、響きに応じて音楽を作り出す現場に立ち会っているような「生きた」時間を肌で感じます。
ちなみに原曲はこれ (悪いけど原曲を完全に超えてる気がします・・・)。

 

何が凄いって、ギターのアドリブ・フレーズをヴァイオリンで完コピしてること。
ヴァイオリンはギターと違ってフレットがないんですよ、弦も4本しかないんですよ!
さすがはJILL、藝高→東京藝大のヴァイオリン・エリート、とびきりの腕前です。
そしてテクニックだけでなく曲への共感も半端ありません。
ここにあるのはロックやクラシックといったジャンルを超越した至高の「ミュージシャンシップ」、ひたすらな音楽への没入です。
パガニーニやサラサーテやヴェニャフスキが「ワシにも弾かせろ」とヴァイオリン片手によみがえって来そうです。

 SCARIFIED (Racer X)
 (ヴァイオリン、ギター、ベースがユニゾンで合わせるのが鳥肌もの)

 原曲
 

CDには9曲収録されていますが、なんとYou Tubeに7曲も映像付きでアップされています、太っ腹!
ならばCD買わなくてもいいじゃんと思ったそこのあなた、
やっぱり音質はCDの方が上だし、You Tubeだとついつい映像に気を取られてしまうんですよね (JILLさん美人だし)。
CDだと音に集中できるので、楽器同士の絡みなども味わえさらに理解が深まるんです!

 ERUPTION (ヴァン・ヘイレン)
 

 原曲
 


音楽史上に残る名盤となりそうです。
新しいジャンルの幕開けのような気さえします。
これを機に、ジャズやロックのインストナンバーをクラシック楽器で完コピするのが流行り始めたら面白いですね。
ジミ・ヘンドリックスやコルトレーンやマイルス・デイヴィスの名演をヴァイオリンで完コピ・・・聴いてみたい。

ちなみに本体"Unlucky Morpheus"の音楽は、耽美的で官能的なゴシック・メタル。
それにしてもなにこの超絶技巧集団。
残念ながらライブに行ったことはまだないのですが、機会があったら行きたいな。

 Unlucky Morpheus /殺戮のミセリア
 

(2021.04.17.)

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