やまむらはじめ/おとの教室
(竹書房 2016)



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武部都(たけべ みやこ)はスガノ音楽教室でチェロの講師を務めている。
アニメが動機でチェロを始めた小学生、
ド下手だけど自信と舞台度胸は抜群のお嬢さま、
腐女子サークルにも所属し同人誌を描いている同僚、
自作の曲で演奏会を企画する音大生。
さまざまな交流の中、都にも音楽家としての将来を見つめる時がくる―――。


半年以上前から、ハイドン「チェロ協奏曲第1番」を練習しておりましたが、このたびやっと「いちおう終了」ということに。
もちろんマスターしたわけではありませんし、とうてい人様にお聞かせできる代物ではございません。
じゃあどの程度かって・・・?

 「注意深く聴けば、ハイドンのチェロ協奏曲に聴こえないこともない」 というレベルでしょうか。

なお、聴いて気分が悪くなっても責任は負いかねます。
「終了」というよりはむしろ、「いまはここまで」って感じですね。

しかし吉本新喜劇でチンピラたちにボコボコにされた後、

 「今日のところはこれくらいにしといたるワ!」

と言ってチンピラを一斉にズッコケさせる池乃めだかが脳裏をよぎるのはなぜだろう。(←関東の人にはわからん?)


で、いよいよバッハ「無伴奏チェロ組曲第6番・プレリュード」へ。
親指ポジションが次から次へと襲い掛かる恐ろしい曲で、いわばその準備のためにハイドンやってたわけです。
確かにこれは難しいわー。
もともとチェロ・ピッコロという5弦の楽器のために作曲されたと考えられている曲で、普通のチェロで弾くのは無理があるのです。
弾きながら、「横にもう1本E線があれば楽なのに・・・」と思わずにはいられません。

 You Tube/バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番・プレリュード (これっぽっちも弾ける気がせん・・・)


それにしても、こんな私を辛抱強く教えてくれるチェロの先生は偉大です。

やまむらはじめ「おとの教室」

町の音楽教室のチェロ講師が主人公のコミック。

作者の画力、凄いです!
楽器の構え方、弓の持ち方などとても正確に描かれていて演奏シーンはリアリティあります。
「天にひびき」という、音大を舞台にしたコミックを描いていた人ですから、慣れてるんでしょうけどサスガですね〜。

ストーリーは、いろいろな「音楽教室あるある」が描かれ面白いですが、ちょっと表面的に流れがちかな?
まあ、町の音楽教室には音大と違って、音楽に命を懸けている人は多くないだろうし、コンクールに向けて必死に練習という人もいないし、
大リーグ養成ギプスをつけて練習してる人もいないし(←どこにもおらんわ!)、話を盛り上げるのは難しいですよねえ。

全体的な雰囲気はとっても良かったのですが、読み終わって 「え、これで終わり!?」と思っちゃいました。
ぜひ続きを描いてほしいものです。
続編出たら絶対買いますから。
バッハの無伴奏チェロ組曲を必死で練習しすぎて指先に血がにじんだオッサンの話なんか書いてくれたら感激だなあ(←需要がない)。

(2016.05.11.)

 






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