モーツァルト/交響曲第39,40&41番 ほか
インマゼール指揮 アニマ・エテルナ
(Zig Zag Territoires 030501)




Amazon.co.jp : Mozart: Die letzen Symphonien Nos. 39, 40, 41

HMV : Mozart Symphonies No.39, 40, 41 icon

今年(2006年)のゴールデン・ウィークは、一家4人ではるばる東京まで、
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(熱狂の日)なる音楽祭を聴きに行きました。
もっともうちの娘たちは音楽よりも、渋谷や原宿に熱狂しとりましたが。

今年の音楽祭のテーマはモーツァルト
東京国際フォーラムを舞台に、4日間でモーツァルト関連のコンサートが200も開催されました。
もう、朝から晩までモーツァルト漬け、頭のてっぺんからつま先までモーツァルト漬け
全身からモーツァルトの臭いがぷんぷんする、漬物みたいになって帰ってまいりました。

家に帰ってもまだモーツァルトを聴いております。 家族は呆れております。

聴いているのは、インマゼール指揮/アニマ・エテルナによる三大交響曲(39,40,41番)
もっともアクティヴな古楽器演奏団体のひとつですね(残念ながら今回のル・フォルには参加していません)
この3曲をおさめたCDが巷に何十種類(何百種類?)あるのか知りませんが、いまいちばん刺激的な録音は、これではないでしょうか。

39番、序奏はアダージョのはずですがアンダンテに近いテンポ。 速い速い。
主部は荒々しいですが荒っぽくはなく、その推進力とエネルギーに圧倒されます。
第2楽章アンダンテ・コン・モートもやはり速くて、アレグレットみたい。
しっとりした情感には欠けますが、さわやかなそよ風のような雰囲気です。
と思ったら中間部の、信号ラッパみたいなファンキーなホルンにちょっとびっくり。
ホルンは第4楽章でも大活躍します。
象の雄叫びのようなプワ〜という音は、生きる喜びをプリミティヴに噴出しているようで、
なぜかストラヴィンスキーの春の祭典を連想してしまった私の脳はどこかが短絡しております。

40番も速いです。 
これを「セカセカしている」と思うか「スピーディーでカッコイー」と思うかで好みが分かれますね。
とにかく第4楽章まで一瞬もダレることなく、「疾走する哀しみ」が走り抜けます。

 第1楽章
 

41番「ジュピター」流れるようなテンポ堂々たる貫禄の両立。
第4楽章は、繰り返しを省略していないので、このテンポでも11分以上かかってますが、むしろ「もっと長く聴きたい!」と思ってしまいます。

恐らく一発録りと思われる録音とあいまって、モーツァルトが現代に甦ったような生き生きした演奏です。
楽譜見ながら鵜の目鷹の目(耳?)で聴くと、ちょびっと雑なところも無いとはいえませんが
演奏にみなぎるパワー、ノリ、生命力は、それを補ってオツリが9千円以上来ちゃいます。どういう計算だ。

余白には、モーツァルトのファゴット協奏曲(バスーン協奏曲)が収められています。
オリジナル楽器ということで、さらにひなびたファゴットの音色が味わえます。

「アニマ・エテルナ」のコンサート・ミストレスはミドリ・ザイラーさん。
ピアノ・デュオで有名だったザイラー夫妻の娘さんですね。
今回のラ・フォルにも別の団体のメンバーとして来ていたとか。


<閑話休題>
ラ・フォルのお土産に、音楽祭オリジナルのチーズ・タルトを買ってきました。
そのタルトの名前は、「アマデウス・モータルト」!
こういうオヤジギャグ・グッズが平気で売られてるところに、この音楽祭のカジュアルさというかフトコロの深さが表れているようで良いですねえ。

(06.5.7.)

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