ミシェル・ルグラン=ジャック・ドゥミ作品集
(サウンドトラックCD)
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10月12日(土)〜14日(月)の三連休は、「芸術の秋」を堪能!
と思いまして地元周辺でコンサートのハシゴを。
12日・土曜日は高松で瀬戸フィルハーモニー交響楽団(香川のプロオケ)の演奏会。
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲(独奏:前橋汀子)と「新世界より」(指揮は松尾葉子)。
13日・日曜日は岡山で岡山フィルハーモニック管弦楽団(岡山のプロオケ)の定期。
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲(独奏:堀米ゆず子)とベートヴェン「英雄」(指揮はハンスイェルク・シェレンベルガー)。
いやあ、良かった良かった。
やっぱり名曲と言われる曲って名曲なんですね。
最近(昔から?)変な曲ばかり聴いてるからなあー。
耳が洗われましたよ。
歪んだ感性に喝を入れていただきました。
清く正しい真正王道傑作名曲を立て続けに聴いて、満腹満腹。
もうしばらくクラシックは聴かんでもいいような気が・・・。
てなわけで今日は、ミシェル・ルグランの映画音楽集など。
ミシェル・ルグランは、ジャック・ドゥミ監督とのコンビで多くの名映画音楽を書いている作曲家。
代表作が、かの「シェルブールの雨傘」(1964)。
ほかにも、「ローラ」(1961)「天使の入江」(1963)「ロシュフォールの恋人たち」(1966)「ロバと王女」(1970)などがあります。
ドゥミ監督の作風は、目の覚めるような色彩感覚と、巧みなカメラワーク(初期作品はモノクロですが)。
画面全体から小粋なエスプリがシルブプレしてまして、「洒落たフランス映画」のイメージそのもの。
「天使の入江」より「テーマ」
そんなドゥミ監督の世界を支えるミシェル・ルグランの音楽も、洗練された趣味の良いサウンドで一貫。
このCDは、ルグラン=ドゥミ映画9作品のサウンドトラックから24曲をピックアップしたベスト・アルバムです。
映画に興味なくても、お洒落で軽くて軟弱な音楽が好きな人ならきっと気に入るはず。
私自身はだいたいDVDを持ってるので、別にいらんかなと思いながらも、安かったので買ってみたのですが、
音だけで聴くとまた違うものですねえ、新鮮に楽しめました。
たとえば恋愛至上ミュージカル「ロシュフォールの恋人たち」。
登場人物の脳に恋愛以外のことを考える機能がインストールされていない、特異な世界が舞台(SFじゃないよ)。
DVDで観ると、暴力的なまでに能天気なストーリーとめくるめく色彩の乱舞に当てられてしまい、音楽をじっくり味わうどころではなかったりします。
サウンドトラックCDなら、落ち着いて音楽のみを鑑賞できますし、ルグランの音楽にはそれだけの価値があります。
「ロシュフォールの恋人たち」より「双子の姉妹」
「ロシュフォールの恋人たち」より「ふたりの流れ者」
思わぬ拾い物でした。
なお、ベスト・アルバムでは物足りないと仰る向きには、CD11枚組のコンプリート・ボックス・セットも出ています!
じつはこれ・・・・・・注文してしまいました(苦笑)。
(2013.10.15.)
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