Jackie and Roy
(1955)
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R.I.P.Jackie Cain
(May 22, 1928 〜 September 15, 2014)
おしどりジャズ・ヴォーカル・デュオ、ジャッキー&ロイ(Jackie and Roy)の奥さんのほう、ジャッキー・ケインが亡くなりました。
享年86歳。
旦那さん(ロイ・クラール)は、2002年に81歳で亡くなっています(1921〜2002)。
やっぱり女性は長生きですね。
1949年に結婚と同時にデュオ活動を開始、ロイが亡くなる2か月前まで半世紀以上歌い続けた、
20世紀を代表するデュオ・ヴォーカル・チームです。
旦那のロイ・クラールはピアノも担当、アニタ・オディのバックもつとめた、一流ピアニストでもあります。
ロイの軽やかにスイングするピアノと安定感のあるヴォーカル。
そしてジャッキーの明るく元気な、はじけるような歌いっぷり。
ふたりの息の合った掛け合い、とくにスキャットでの器楽的技巧の冴えの小気味良さ。
20世紀アメリカの明るい部分を凝縮したような都会的デュオ・ヴォーカルの粋を楽しみましょう。
Cheerful Little Earful
You Smell So Good
ないものねだりを言うならば、明るくスカッとしすぎていて、陰影とか湿り気は不足気味かな。
あまりに健康的で色気が足りないというか。
もちろん、それを補って余りある、スゥィンギーでヴィヴィッドな魅力にあふれています。
自分で言っといてなんですが、色気が欲しけりゃジュリー・ロンドンでも聴いとけです。
この2枚のアルバムは、1955年にストーリーヴィルというレーベルに録音されたもの。
内容は全く別ですが、タイトルはどちらも同じ”Jackie and Roy”・・・・・・って、区別できんっ!。
なので俗に「顔のジャッキー&ロイ」「足のジャッキー&ロイ」と呼ばれます。
「顔」のほうが先に録音されて、ビル・クロウのベース、ジョー・モレロのドラムス、バリー・ガルブレイスのギターというメンバー。
「足」は、レッド・ミッチェルのベース、シェリー・マンのドラムス、バーニー・ケッセルのギターという、凄いメンバーです。、
どちらも甲乙つけがたい名盤として有名。
ジャケットもインパクトありますね。
「顔」は言わずもがなですが、「足」の意味不明さも、一度見たら忘れられません。
(2014.9.23.)
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