どうも世の中騒然として落ち着きません。
とくに福島の原子力発電所の事故は心配です。
そこでつい、広瀬隆「原子炉時限爆弾」 を読んだところ・・・すっかりびびってしまいました。
そのへんのホラー小説の10倍は怖いっす、これ。
「地震大国日本には原発を作るべきではない、大地震と大津波によって破壊され、大変な事故が起こるだろう」と警告する本です。
「いや知ってますから」と言いたくなりますが、この本が発売されたのは昨年8月、つまり東日本大震災の半年以上前!
現在福島原発が陥っている状況をきわめて正確に予言しています。
「想定外」なんかじゃなかった、こんなに具体的に警告されていたんですね!
ところどころ感情的になったり、個人攻撃に堕するところがあるのは残念ですが、間違いなく現代日本人必読の一冊ではないかと。
そういえば今日は敦賀原発でも放射能漏れとの報道が。
地震も起こっていないのにどーいうこと?
原発からはなんとかして脱却しなくてはならないなあと、戦慄とともに思いました。
将来「家庭用 風力・太陽光発電ユニット・蓄電池つき」が売り出されたら、借金してでも買うぞっ!
早いとこだれか開発してください。
すっかり震え上がった私ですが、よせばいいのに続けて小松左京「日本沈没(上)」
「日本沈没 (下)」を読んでしまいました。
なぜか書店で吸い寄せられるように手に取ってしまったのです。
魔が差したとしか言いようがありませんな。
そしてますます震え上がりました(←阿呆)。
・・・気分を落ち着かせようと、ただいま聴いているのは、プリシラ・アーン/A Good Day。
アコースティック・ギターを抱えて、優しい声で囁くように歌うプリシラ。
それでも歌詞は意外なほど凛としています。
I lived it full and I lived it well There's many things I lived to tell I'm reday now, I'm reday now, I'm reday now |
私は存分に生きた、良く生きた 語るべき数多くのことがある いま、覚悟はできている 用意はできている 準備はできている "Dream"より |
私は全然覚悟なんか出来ていませんが、聴いているとちょっとは落ち着いた気分になれます。
ギター一本で身の回りのことを歌にする彼女、60〜70年代のシンガー・ソングライターみたいで、なんか懐かしいです。
「フォーク・ミュージック」なんて言葉を久しぶりに思いだしました。
同じBlue Noteレーベルということで、ノラ・ジョーンズと比較されるそうですが、
ワタシ的にはカーラ・ボノフやジャニス・イアンに近いテイストを感じます(やっぱり70年代じゃ〜)。
似たような雰囲気の曲が続きますので、ずっと聴いてるとちょっと飽きちゃいますが・・・。
まあとにかくなごみます。
(11.5.3.)