ブロッサム・ディアリー/マイ・ジェントルマン・フレンド(1959)
Blossom Dearie/My Gentleman Friend



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先日の記事で、最近、簡単なカクテル作りにはまっているという話をいたしました。

その後病状はさらに進行し、 シェーカーやらメジャーカップやら カクテルグラスやら ミキシング・グラスやら、怪しげな道具類を買い込み、
ホワイトラムだのテキーラだのコアントローだのクレーム・ド・カシスだのドライ・ベルモットだのアマレットだの
異教の呪文のような名前がついた酒瓶いろいろ仕入れて、気分は秘薬を調合する魔法使い。

週に3〜4日、酒を飲む日は、カクテル・レシピ本を眺めては、なにやらぶつぶつ呟きながら酒を混合、
ちびちび飲んでは「ふむ、うまい」とうなずき、家族に「ひと口どう?」と問いかけては無視されています。

よく作るのは、定番のジン・トニックモスコミュール
あと、サイドカー(ブランデーとホワイト・キュラソーとレモンジュースを2:1:1)、
ホワイトレディ(ジンとホワイト・キュラソーとレモンジュースを2:1:1)、
XYZ(ホワイト・ラムとホワイト・キュラソーとレモンジュースを2:1:1)など。
ベースになる酒以外はレシピが同じなので簡単です。

 ギムレット(ジンとライム・ジュースを3:1)も手軽で美味しいです.。

バー
という非日常な空間でカクテルグラスを傾ける行為は、格別なものですが、家の食卓で、日常にまみれながら冷えたカクテルをすするのもまた乙なもの。
気楽さのあまり度を過ごしそうになるので、1日3杯までというセルフ・ルールにのっとって飲んでおります。

プロのバーテンダーさんが作るものと較べるとかなり味は落ちるのでしょうが、幸か不幸か私のなまくらな味覚では区別がつきません・・・。

 例外はマティーニ
 思わず「ペッペッ」とやりたくなるような不味いものしか作れません。
 いままで店で飲んできたマティーニは、明らかにもっと美味しかった気がするのですが・・・。
 やはりマティーニは奥が深いのでしょうか。

あと問題は、私がシェイカーを振っていると娘たちが指さして笑うことくらいであります。

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さて、カクテル飲みながら聴くのは、お洒落なジャズといきたいところ。
たとえば、ブロッサム・ディアリー「マイ・ジェントルマン・フレンド」(1959)。

ブロッサム・ディアリーは以前、JAZZYな傑作アルバム"Blossom Dearie"と、
ポップス系ベスト・アルバム「フォー・カフェ・アプレミディ」を取り上げました。

「マイ・ジェントルマン・フレンド」は、彼女のジャズ・アルバムで一番好きな一枚。
全編に漂う小粋な余裕、チャーミングな歌い回し、聴いていて思わず笑みがこぼれます。
フランス語の曲もあったりして、まさにお洒落の極み。

 Chez Moi (フランス語で歌ってます)
 

 You've Got Something I Want (軽快でコケティッシュな魅力!)
 

自身のピアノに加え、ケニー・バレルのギター、レイ・ブラウンのベース、エド・シグペンのドラムスと
名手ぞろいのメンバーを従えながら、力みなく、のびのびと楽しそうに歌うブロッサム
夫君であるフルーティスト、ボビー・ジャスパーも2曲で参加しています。

この時期のブロッサムには、"Once Upon a Summertime" "Give Him the Ooh La La" など
名盤が数多くありますが、私はこの"My Gentleman Friend"が大好き、
聴くと胸がキュンキュンするのであります(←きもい)

ブロッサム・ディアリー聴きながらカクテル飲めば、一日の疲れも溶けて流れてゆきそうです。
もっとも実際には「7時のニュース」「ナイター中継」見ながら飲んでるんですけど・・・なぜだ?(←晩酌になってるからです)

そういえば、カクテル作り始めてからビールをほとんど飲まなくなりました。
我が家もビール離れ・・・。

(2012.4.17.)


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