ブロッサム・ディアリー
Blossom Dearie
(1956)
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ブロッサム・ディアリー、亡くなっていたのですね。。。
1924年生まれ、2009年2月7日没の、シンガー&ピアニスト。
「元祖ロリ声歌手」とか「ジャズ界のアラレちゃん」とか(勝手に)呼んでましたが、けっこう好きでありました。
犯罪的なまでにチャーミングな声と、軽妙で品のあるピアノプレイ。
ニューヨーク生まれ、1950年代にフランスでしばらく活動したのちアメリカに帰国、という経歴から自然に漂うヨーロッパ的お洒落感覚。
本人は「パリジェンヌになりたかった」そうですが。
わざとらしいまでにコケティッシュな芸風ですが、嫌味がないので女性ファンも少なくないそう。
80歳になっても、昔と変わらぬキュートな声でライヴをこなしていたというから凄いです。
プロ中のプロ、ホンマモンの芸人、エンターテイナーの鑑であります。
「ブロッサム・ディアリー」は驚いたことに本名。
夫のボビー・ジャスパーはサックス/フルート奏者で、ウィントン・ケリーの「ケリー・ブルー」への参加が有名です。
1950年代にヴァーヴ・レーベルに名盤をいくつも残してますが、代表作と言えばこの"Blossom Dearie" でしょうか。
ベースのレイ・ブラウン、ドラムスのジョー・ジョーンズ、ギターのハーブ・エリスという
ウエストコーストを代表する一流ジャズメンを従え、粋にJAZZYに弾いて歌って、
でも肩肘張ったところは微塵もなく、「もっとリラックスしなさいよ〜」と「ミルクを舐めた子猫ちゃん」声で、やさしく語りかけてくれます。
フランス語で歌ってる曲もあって、うーんやっぱりオシャレですね。
春にふさわしいジャズ・アルバムであります。
Loverman
Thou Swell
(09.3.15.)
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