フォーレ/チェロのための作品全集
(スティーヴン・ドーン:チェロ バリー・スナイダー:ピアノ)



Complete Music for Cello & Piano


バッハの無伴奏チェロ組曲を、もう何年も練習していますが、
それだけでは面白くないというか飽きるので、並行して別の曲にも手を出しています。
二兎を追うものは一兎をも・・・・・・あーきこえない〜。

いまは、ガブリエル・フォーレを重点的に攻めています。
いやあ〜、難攻不落ですねフォーレ城。

バッハは、とりあえず機械的に音を並べれば、いちおう音楽にならないことも・・・なくもないかもしれないのですが(どっちやねん)、
フォーレはそれでは全然ダメ。
現在、「夢のあとに」「シシリエンヌ」「エレジー」の3曲を同時進行でやってます。
どれも美しい曲ですが、微妙なニュアンスとか、センスとか、エスプリとかいったものをシルブプレしないと音楽にならないことを痛感します。

はっきりいって、オッサンにはできる気がせん!

まあでも練習するのは自由、毎日楽器抱えてギコギコいわせてます。
いつの日か、ちょっとは「音楽」になるといいなあ・・・。

夢のあとに


シシリエンヌ


エレジー


「エレジー」の中間部は32分音符の嵐が吹き荒れてまして、いつも軽く吹き飛ばされしばらく立ち上がれません。

(←ピアノも相当大変です・・・)


ところで、ガブリエル・フォーレ(1845〜1924)が残したチェロ作品は、ソナタが2曲と小品が数曲。
全部まとめるとちょうどCD1枚分になり、じつに収まりがよろしいです。
なので、いろんなチェリストが「フォーレ:チェロのための作品全集」というCDを・・・あれ、出していませんね。
もちろん何枚かはありますが、有名チェリストはあまり録音していません。
それでいて「夢のあとに」「シシリエンヌ」「エレジー」の3曲は、録音していない一流チェリストは少ないほどの人気。

まあ、理由はだいたいわかります、2曲のチェロ・ソナタが地味すぎて売れないんです。

どちらも作曲者が70歳を過ぎてからの作品であり、円熟の境地と言えますが、やっぱり地味。
決して駄作ではありません、第2番などはフォーレの傑作にあげる人もいるほどです。
通好みというか、外面的な演奏効果を超越したところに位置する、悟りの境地みたいな音楽です。
じっさい第2番のチェロにはテクニックをひけらかすような聴かせどころがほとんどありません。
しかし音楽の流れはよどみなく、シンプルな書法の中に深いものがある、確かにある、ワシには見える!(←何者じゃ)
聴衆を退屈させないように、説得力のある演奏をするのは、ある意味至難の業と思われます。
ちなみに私は実演で聴いたら5分で寝る自信があります。

チェロ・ソナタ第2番


うーん、清潔な気品、陰影を帯びた抒情、内向的な温和さと言うのでしょうか・・・(何言ってるのか自分でもわからん)。
作曲者と同じく70歳を過ぎたらわかってくるかな?

(2018.10.13.)


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