四国には珍しく雪が何度も降った2月が終わり3月に入ると、にわかに暖かくなりました。
陽は目に見えて長くなり、景色も人の装いも軽やかで、「春じゃ春じゃ」と喜んでいたら
・・・風邪をひきました
暖かくなってからひくところがいかにも私らしい(ワンテンポずれてます)。
幸か不幸か熱はないよう(←測ってないけど)、インフルエンザではなさそうなので(←自己診断)、
休むのも申し訳なく、マスクをして鼻声で3日ほど仕事しましたゲホゲホゲホ(←かえって迷惑!)。
家族にうつさないようなるべく接触を避け、夜は酒も飲まずに早めにベッドに入り、音楽聴いてました。
9時ごろから布団ひっかぶって、そのくせ大きな音で音楽流して、何やってるのか自分でもよくわかりません。
その時聴いたうちの一枚がこれ。
カプースチン/8つの演奏会用エチュード ジャズ・スタイルの24の前奏曲
ニコライ・カプースチン(1937〜2020)、このたびナクソスから代表作2作のカップリング・アルバムが発売されました。
ひさしぶりに聴いてみると、やっぱりこの人の音楽はブリリアント&ゴージャス!
8つの演奏会用エチュード 第1曲 前奏曲
ちょっと聴くとジャズに聴こえますが、違うのです。
すべての音符は楽譜に書き込まれていて、アドリブは許されません。
そして問答無用のカッコよさ!
賑やかで華やかで元気で騒がしくて、ちょっとした風邪くらい吹き飛ばしてくれそうです。
こんな曲を、ベルリンの壁が崩壊する以前のソビエト連邦で書いていたとは、遊び心と反骨精神にあふれたおやじさんです。
8つの演奏会用エチュード 第8曲 フィナーレ (このCDの演奏ではありません)
カプースチンのおかげかどうかはわかりませんが、どうやら風邪は治ったようです。
ただずーっと聴いてると、あまりの「音符の多さ」にあてられて、ちょっとしんどくなるかもしれません。
もし、「かえって風邪が悪化した!」という方がいらっしゃいましたらスミマセン、たぶんあなたのほうが正常な感性の持ち主です。
24の前奏曲 第9番
(2012.3.3.)
関連記事
カプースチン/ピアノ曲集
カプースチン/チェロ・ソナタ第2番ほか(Cello Project)