坂本龍一&モレレンバウム夫妻/CASA
Morelenbaum2/Sakamoto : CASA
(2001)
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ガラッ八:親分こんちはー。 また夏がやってきやしたね。 お、涼しそうな曲が流れているでやんす。
親分:夏の音楽といえば、ボサノバ。 爽やかでいいだろう。
八:長いこと散髪してないあっしの髪もボサノバですけど、あんまり爽やかじゃないし、暑苦しいでやんす〜。
親:わ、寄るなっ! フケが飛ぶっ! そんなもん早く切っちまえ、いや剃っちまえ!
八:たしか去年の夏は、キャノンボール・アダレイのCannonball's Bossa Novaを聴いてましたね。
親:うむ、あれはいいアルバムだったな。
今日聴いてる"CASA"は、坂本龍一が、ボサノバの巨匠、アントニオ・カルロス・ジョビン(1927〜1994)の曲を演奏したCDなんだ。
八:へえ、サカモト教授、ボサノバを歌うんで?
親:いやいや、坂本龍一はピアノとアレンジ担当。
歌っているのはパウラ・モレレンバウムという女性シンガー、夫のジャケス・モレレンバウムもチェロで参加している。
モレレンバウム夫妻は、晩年のジョビンのバンドのメンバーだっただけあって、とても心のこもった演奏をしている。
AS PRAIAS DESERTAS
八:きれいな声ですねー、この人。 ふわーっといい気持ちになるでやんす。
それに、ボサノバとチェロ、不思議に合いますねー。 クラシックっぽくて、いい感じ。
親:収録曲は有名なものは避け、渋い曲ばかり選んでいるが、なかなかどうして、いい曲ぞろい。
八:ああ、どうりで聴いたことのあるメロディが全然出てこないでやんす。 でも、すーっと聴けてしまいますね。
親:ボサノバ・アルバムとして、とても完成度の高い作品だと思うなあ。
このCDは、リオデジャネイロのジョビンの邸宅で録音されている。
ピアノも、生前ジョビンが弾いていたものをそのまま使っているそうだ。
八:ボサノバの巨匠、ジョビンの邸宅ですか〜。きれいな家でしょうね〜。
親:このビデオで、試聴しながらジョビン邸の様子も見られるよ。
八:でっかい風呂がありますねー。
親:そりゃプールだよっ!
八:で、ジョビンの霊はどこに写ってるんで?
親:誰がそんなものが写ってるって言ったよ! ここは心霊スポットかっ!? 「あなたの知らない世界」かっ!?
八:・・・親分、こんな静かな曲聴きながら、よくそんなに興奮できますね。
親:お前が興奮させとるんじゃー!!
ESPERANCA PERDIA / I WAS JUST ONE MORE FOR YOU
(06.7.4.)
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