キャノンボール・アダレイ/CANNONBALL'S BOSSA NOVA (1962)
Amazon.co.jp : Cannonball's Bossa Nova
ガラッ八「親分こんちは。 いつまでも暑いっすね〜。」
親分「おう、八かい、まったく暑くてたまらねえぜ。」
八「ところで、こんなCD買ってみたんですが、一緒に聴きませんか。
親分、顔に似合わずボサノヴァ好きでしょ。」
親「顔に似合わず」は余計だ。 お、「キャノンボールズ・ボッサ・ノヴァ」か。
お前こそ顔に似合わず趣味がいいねえ。
八「お互い顔の話は止めやしょう。 これ、アマゾンで980円でして、安かったんで買ってみやした。」
親「な、なにい〜、この名盤が、980円!!」
八「へえ、これって名盤なんで?」
親「60年代ボサノヴァ・ブームの頃、スタン・ゲッツ、ポール・デズモンドなどのジャズ・ミュージシャンが「ボサノヴァ・ジャズ」のアルバムを次々に録音した。
これはアルト・サックス奏者・キャノンボール・アダレイの、ボサノヴァもの。
ジャケットは観光絵ハガキみたいでダサダサだけど、大らかで伸びやかな、いーいアルバムだ。
とにかく、聴いてみようぜ。」
八「ウーン、明るくて暢気な感じが、確かにあっし好みですねえ。」
親「キャノンボール以外には、純粋なジャズ・ミュージシャンが参加していないのが特徴だ。
たまたま(?)アメリカを訪れていた、ボッサ・リオ・セクステットというブラジル人若手グループをバックに、わずか5日で録音されたんだ。」
八「なんだか適当でやんすねえ。」
親「しかし、ジャズ専でない連中と、たちどころに親密な演奏を繰り広げる、 キャノンボールのフトコロの深さはたいしたものだ。
そして、ピアノを弾いているのは、当時まだ無名だったセルジオ・メンデス。」
八「サッカー解説でおなじみのオジサンですね。」
親「ちがうーっ! のちに「ブラジル66」を率いて「マ・シュケ・ナダ」などを大ヒットさせた、 ブラジリアン・ミュージックの大御所だい!」
八「はあ、「マハラジャ」を作った人ですか。」
親「・・・おまえ、わかってて俺をからかってないか? まあいい、そろそろまとめるぞ。
洒落たブラジリアン・サウンドと、暖かく大らかなアダレイのサックスの組み合わせは、とにかく最高なのだっ!」
八「アマゾンで980円だったけど、期間限定かもしれませんからご注意くださいね。」
(05.8.20.記)