Bill Evans/California Here I Come
ビル・エヴァンズ/カリフォルニア・ヒア・アイ・カム
(1967)
Amazon.co.jp : California Here I Come
Tower@jp : Carifornia Here I Come
ザ・サニー・サイド・オブ・ビル・エヴァンズ
拙HPでビル・エヴァンズのCDを取り上げるのは3枚目。
ワビサビの境地に達した静かな名作「You Must Believe in Spring」、
死を前にしたエヴァンズの情念が鬼気迫る「The Paris Concert」を、今までにご紹介させていただいています。
読み返してみると、ろくにジャズ知らないのに、口からでまかせ書いとるわい・・・。
でもぜんぜん懲りてないみたいで、またまたビル・エヴァンズでございます。
California Here I Come
1967年収録のライヴ・アルバムです。
ツアーでカリフォルニアにやってきたビル・エヴァンズ・トリオ、
やはり西海岸の空気はカラッとしてるんでしょうか、
まぶしい陽光のもと、いかにもウエストコースト風の明るく爽快な演奏だな・・・・と思ったら、
なんとニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードでの収録じゃないですかあ!!
まぎらわしいタイトルつけるなあ・・・。
10人中9人は、カリフォルニアでの録音と思うほうに一票!
しかし内容はタイトルのイメージどおり、元気に楽しくスイングするエヴァンズ。
ノリノリです。 カチョイイです。 派手ッチイです。
「こんなの、いつものエヴァンズじゃない〜」といえばそうなんですが。
トレードマークの「リリシズム」「ロマンティシズム」は脇へ置いといて、
今日はイッチョはじけてみようじゃないですか皆さん、ってな感じで弾くわ弾くわ、
15曲・75分があっという間。
明るく楽しいビル・エヴァンズ、なんだか嬉しくなりませんか? 私はなります。
トラック8「On Green Dolphin Street」のストレートな屈託のなさ。
トラック13「Round Midnight」、この曲で思い切りスウィングする演奏は珍しいのでは。
エヴァンズの肖像画(油彩?)のジャケットも印象的で気に入っています。
(07.1.14.)