バントック/ケルト交響曲 ヘブリディース交響曲 ほか
(ハンドリー指揮 ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ)


Amazon.co.jp : Bantock: Hebridean Symphony; Celtic Symphony

HMV : バントック/ケルト交響曲、ヘブリディース交響曲 icon



ケルティック・ミュージックが、けっこう好きです。
エンヤをはじめ、アルタンカパーケリードーナル・ラニーなど、ときどき無性に聴きたくなります。

余談ですが、「Celtic Music」「ケルティック・ミュージック」と発音します。
しかし中村俊輔が所属するサッカチーム 「Celtics」「セルティックス」と発音します。
「なんでだろ〜?」と思って調べてみると、Celt を「ケルト」と読むのが「ケルト語読み」で、「セルト」と読むのは「アメリカ英語読み」なのだそうです。
なるほど「音読み」「訓読み」みたいなものかぁ(←違う)

ところでクラシックにもケルティック・ミュージックっぽい作品があります。
たとえばイギリスの作曲家/指揮者グランヴィル・バントック(Granville Bantock 1868〜1946)の
「ケルト交響曲」「ヘブリディース交響曲」

バントックはスコットランドのハイランド地方出身で、ケルト文化に関心を持っていたそうです。
シベリウスとも親交があり、「第3交響曲」を献呈されています。

さて「ケルト交響曲」(1940)ですが、楽器編成がぶっとんでいます
なんと弦楽合奏プラス6台のハープというものです。
一体何を考えていたのでしょうバントック、スコットランドにはハープがごろごろ転がっているのでしょうか?
それともスコットランドでは水とハープはタダだとか?

編成から予想されるとおり、一昔前の映画音楽かと思うような、軟弱でムードたっぷりの作品。
モロ好みでございます。
弦が思い入れたっぷりに奏でる民謡風メロディ、ハープのグリッサンドのきらめき、この流麗さはクラシック音楽としてほとんど反則と申せましょう。
演奏時間は20分足らず、「もっと聴きたい!」と思わせるニクイ曲。

 バントック:ケルト交響曲
 

「ヘブリディース交響曲」(1916)は、35分の力作。
続けて演奏される9つの部分からなりますが、交響曲と言うより交響詩に近いです。
ヘブリディース諸島は、メンデルスゾーンが交響詩「フィンガルの洞窟」で描いた
北海沿岸の荒涼とした島々。

海上を漂う霧のような夢幻の響きに始まり、民謡によるメロディがロマンティックに歌われ、盛り上がります。
荒れ狂う波を思わせる激しい部分あり、勝ち誇る凱歌あり、最後は瞑想的に曲を閉じます。
なお、やっぱりハープは随所で活躍します。

 バントック:ヘブリディース交響曲 より
 

ところで、イギリスの作曲家って、「B」で始まる人が妙に多い気がします。
バントックのほかにも、
ラトランド・ボートン(Boughton)、アーノルド・バックス(Bax)、
ジョージ・バターワース
(Butterworth)、アーサー・ブリス(Bliss)
フランク・ブリッジ(Bridge)、ベンジャミン・ブリテン(Britten)、
ハヴァーガル・ブライアン
(Brian)、ギャヴィン・ブライヤーズ(Bryers)・・・。
あ、ビートルズ(The Beatles)を忘れてはいけませんね。

ドイツの「三大B」に対して、イギリスは「団体B」って感じですね。

(09.2.20.)

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