ヴィヴァルディ/調和の霊感 作品3
(クリストファー・ホグウッド指揮/ラルテ・デラルコ) 
(Chandos CHAN 0689)



Amazon.co.jp : Vivaldi: L'Estro Armonico

HMV : ヴィヴァルディ/L’estro Armonico Op.3: Hogwood


以前、ヴィヴァルディ「調和の霊感」をご紹介したことがあります。(→クリック
そこにも書いたとおり、この曲に関しては、私はクリストファー・ホグウッドの録音(オワゾリール)が気に入ってるんですが、
そのホグウッド、なんと20年ぶりに、「調和の霊感」を再録音しました。
前回は、Academy of Ancient Music を率いていましたが、
今回は、L'arte dell'Arco という若手中心の団体を指揮しています。

旧録音と同じく、きびきび/はつらつとしたスルドイ系の演奏です。
テンポの揺れはほとんどなく、速めのイン・テンポでさくさく進めてゆきます。
録音は良いですが、音がやや硬質な気がするのは、私の再生装置が安物だからかな?
もっとも旧録音も、オワゾリール・レーベルにしてはソリッドな音だと思ったので、
これがホグウッドの好みの音なのかもしれません(そういうことにしておこう)

前回の録音と違うところもいくつかあります。 ひとつは、通奏低音がずいぶんにぎやかなこと。
特にテオルボが元気で、第6番イ短調では、ジャカジャカ鳴ってます。 
ホグウッド自身が担当するチェンバロやオルガンもたまに前面に出てきます。
これは最近の流行でしょうか? ビオンディ盤(Virgin)も、同じような響きを作っていました。
もっともビオンディは、テンポの揺らし方が不自然なまでに激しかったですが。
もうひとつは、強弱の幅が大きいことです。強奏では故意に(?)音を濁らせている箇所も。
この20年の古楽器演奏界の成果をホグウッドらしく控えめに取り入れているのでしょう、
旧録音に比べると表情は豊かになってます。
ただ、前回の、あまり表情をつけずにサラーッと流したような演奏も、さわやかで気に入っているのですね、私は。
前回がスッピンなら今回は薄化粧というところでしょうか。
私好みの演奏ではありました。

(02.9.25.記)

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