SFマガジン700【海外編】
(山岸真・編 ハヤカワ文庫 2014)



Amazon.co.jp : SFマガジン700【海外篇】 (ハヤカワ文庫SF)

超高水準の海外SFアンソロジー!


夏風邪って、長引きますね。
先週ひいた風邪がまだ治りません。
まあ、風邪くらいで休むことはできない立場なので(と思ってるのは自分だけかも?)
毎日仕事には行ってるし、
一昨日はちょっと調子よかったのでプールで泳いだし、
昨日は同僚と飲みに行ったし・・・・・・って、それだから治らんのじゃあ!!

どうにも咳がおさまりません、喉もまだ痛い(←自業自得)。
おまけにニョウボにうつしてしまったみたいで、家庭内でも微妙に肩身が狭い今日この頃です。

さて、雑誌「SFマガジン」が、700号に達したそうで、おめでとうございます。
1959年からひと月も欠かさず、毎月発行されているそうですから、もうすぐ55年!
すごいですね・・・。

しかし早川書房の本はけっこう買ってるのに、「SFマガジン」「ミステリマガジン」はほとんど買ったことがない私。
というか文庫本しか買ってないなあ・・・。
そこで罪滅ぼしに(?)、ハヤカワ文庫から記念に刊行された

 SFマガジン700【海外編】

を買いました(やっぱり文庫本やんか!)。
これまで「SFマガジン」に掲載された作品中、現在単行本や文庫本で読めないものを選び抜いた傑作集。
本当に、12編すべて傑作でした!

今読んでも全然古臭くないアーサー・C・クラークの初期短編。
文明開化のエド・シティを舞台にしたブルース・スターリングの異色作。
前向きなハッピーエンドに驚愕、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア得意のファースト・コンタクトの名編。
SF的設定の中で世代の断絶を重厚かつ格調高く描いた、アーシュラ・K・ル・グィン
どこか人を喰った印象が独特の読後感を与えるコニー・ウィリス
そして、端正で古典的なのに新しい、「これぞSF!」と思わず膝をたたいたテッド・チャンの超名作。
etc etc ・・・

収録が発表年代順というのも良くて、
英米SF半世紀の流れを一望することができる気がします。

ディープなSFファンでは全くない私ですが、とても楽しめました。
ちょっとでもSFに興味のある方、昔好きだったけど最近SF読んでいない方に超オススメ。
読みたい本が一気に増えて、えらいことになりますけど、ははは。

(2014.7.26.)

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