シャーリー・ラムゼイ/スペイン&イタリアのルネサンス音楽
(Shirley Rumsey : リュートと歌 1991&93録音)
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前回につづいて、「昔よく聴いたNAXOS」シリーズ。
シャーリー・ラムゼイ/スペイン&イタリアのルネサンス音楽
20年以上前に、「スペインのルネサンス音楽」をCD屋で見かけ、「お、きれいなねえちゃんだな!」とジャケ買い(←これだからオッサンは)。
ナクソスだから1000円するかしないかだったはず。
たいして期待もせずに聴きはじめたら、いきなり1曲目の"Fa-la-la-lan-le-ra"にノックアウトされました。
「なんつう綺麗な曲じゃー! 澄んだ声じゃー!!」
愁いを帯びた艶っぽい歌声、古楽器の素朴な響き。
曲によってリュートとビウエラとバロック・ギターを使い分けていますが、全然区別つきません。
ちなみにビウエラとは、ルネサンス期のイベリア半島、イタリアの一部と中南米で用いられたギターに似た6弦の楽器だそうです。
基本弾き語りですが、インストゥルメンタル・ナンバーもあります。
とにかく沁みます、落ち着きます、癒されます。
こんなに癒されちゃっていいかしらって感じです。
スペインの古城の薄暗い広間で、暖炉を前に吟遊詩人の美しい声に耳をかたむけている気分です(スペイン行ったことないけど)。
なので「イタリアのルネサンス音楽」のほうもすぐに買いました。
嬉しくなるくらい同じ雰囲気で、これまたツボにはまりました。
ヴェネチア商人の屋敷の居間で、ワイン片手に吟遊詩人の演奏に耳をかたむけている気分です(イタリア行ったことないけど)。
(ほぼアカペラの、ちょっと物悲しい曲)
(童謡のような伸びやかなメロディが魅力的)
演奏者については良く知らないのですが、今回この記事を書くにあたって検索してみると、
どうやら1996年に亡くなっているような・・・(確実ではありません)。
ともあれ、この2枚のCDはまさに「珠玉」。
これからも愛聴するのであります。
(2016.10.13.)