シェレンベルガー/フランス・オーボエ名曲集
(1988録音)



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<曲目>
サン=サーンス/オーボエ・ソナタ
プーランク/オーボエ・ソナタ
ボザ/ファンタジー・パストラール
デュティユー/オーボエ・ソナタ
ベネット/アフター・シランクス


2019年5月26日は、岡山フィルの定期演奏会に行きました。

お目当ては常任指揮者ハンスイエルク・シェレンベルガーによる、リヒャルト・シュトラウス「オーボエ協奏曲」の「吹き振り」。
この曲以前から大好きで、このような記事を書いたこともあるのですが、まだ生で聴いたことがなかったのです。
それを、カラヤン時代にベルリン・フィルの首席オーボエを務めたシェレンベルガーで聴けるとは望外の幸せ、生きててよかった!!
大満足の素晴らしい演奏でした。
珍しいオーボエの「吹き振り」が見られたのも収穫(ヴァイオリニストやピアニストによる「弾き振り」はよくありますが)。

家に帰ってから、「シェレンベルガーのCDなんか持ってなかったかな〜」と、わがCD部屋、別名「魔窟」を捜索、これを見つけました。

 フランス・オーボエ名曲集

とにかく音が綺麗。
なんですかこのうるうるとしたたるように色っぽくてしかも一本芯の通ったシュッとした音は。
暖かみと艶、ふとした翳りと優しい表情、サラサラとした人懐こさ。

プーランク/オーボエ・ソナタ 第1楽章


私もともとオーボエの音は大好きですが、シェレンベルガーは格別、この音なら一日中聴いていられそう、この音の中をずっと漂っていたい。
もう曲なんかなんだっていいくらいなのですが、このCD、選曲も素晴らしい。
サン=サーンス、プーランク、デュティユーという20世紀フランスを代表するオーボエ・ソナタをずらり並べます。

とくにデュティユーのソナタは、あまり知られていませんが一部の隙もない傑作。

デュティユー/オーボエ・ソナタ (このCDの演奏ではありません)


なお最後に収録されたベネットは20世紀イギリスの作曲家であり、「フランス・オーボエ名曲集」のタイトルと矛盾しますが、まあ細かいことは気にしないっと。
「アフター・シランクス」は「シランクスにちなんで」の意味で、ドビュッシーの「シランクス(無伴奏フルートのための)」をオーボエとピアノにアレンジし、さらに発展させた曲。
原曲がドビュッシーなので、ぎりぎりフランスに引っかかっていると言えないこともないですね。
とても美しい曲です。

ベネット/アフター・シランクス より第1部分 (このCDの演奏ではありません)


オーボエの流麗な音に身も心も浸りたい方に最適のCDです。

(2019.05.28.)



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