モーツァルト&R・シュトラウス/オーボエ協奏曲
(ハインツ・ホリガー独奏 エト・デ・ワールト指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団)
(1970年録音)
Amazon.co.jp : モーツァルト、R・シュトラウス:オーボエ協奏曲
Tower@jp : モーツァルト&R.シュトラウス: オーボエ協奏曲 / ハインツ・ホリガー
親分:少しずつ春めいてきたな。
ガラッ八:そうですねー、それにしても今年の冬はホントに寒かったですねー。
親:春が近づくと聴きたくなるのがこれだ。
モーツァルトとリヒャルト・シュトラウスのオーボエ協奏曲を収録した一枚。
八:うおーん、うおおおーん!
親:い、いきなりなんだよ!
八:「遠吠え協奏曲」でやんす。 へへへ。
親:バロック以降のオーボエ協奏曲では2大傑作と言われる作品のカップリングだ。
八:スルーしないでくださいよ! 突っ込んでくださいよ! それが礼儀と言うものでしょう!!
親:いやぁ、あまりのしょーもなさに、ちょっと受け止めきれなくてな。
それはさておき、モーツァルト/オーボエ協奏曲ハ長調K.314、もともと人気曲だったが、ドラマ「のだめカンタービレ」のおかげでますます有名に。
ま、この曲聴くなら、オーボエ界の帝王と呼ばれるハインツ・ホリガーの録音がイチオシだろう。
八:オーボエのちょっと哀愁はいった音色、いいですねえ〜。
確かに春にふさわしい曲でやんすね。
Mozart Oboe Concerto(このCDの演奏ではありません)
親:同時収録のR・シュトラウス/オーボエ協奏曲が、また名曲。
作曲者81歳の1945年に作られた曲だが、天国のお花畑を楽器吹きながら散策しているような素敵な音楽だ。
八:棺桶に片足でも突っ込んで書いたんでしょうかね。
親:罰当たりなことを言うんじゃねえ!
R・シュトラウスの音楽、俺はどちらかと言うと苦手なんだが、晩年の「オーボエ協奏曲」「クラリネットとファゴットのためのデュエット・コンチェルティーノ」
「23弦楽器のためのメタモルフォーゼン」「四つの最後の歌」などは、大作曲家が最後に到達した境地、大好きだなぁ。
八:どんな境地なんで。
親:シンプルでありながら深遠・・・といってもコムツカシイ音楽じゃない、ひたすら柔らかで美しい世界だ。
なかでも「オーボエ協奏曲」は作曲者自身非常に気にいっていたらしい。
八:どんな曲なんで。
親:続けて演奏される3楽章からなる、夢見るような20数分の曲、こじんまりとした室内楽的な響きが特徴かな。
どの楽章にも決まった形式はなく、自由自在に流れてゆきながら、全体としては見事にまとまっている。
シュトラウスは「モーツァルトの精神で作曲した」と言っていて、たしかにモーツァルトが20世紀に甦ったような傑作だ。
八:R・シュトラウスはモーツァルトの生まれ変わりだったんですか。
親:それはないと思うが・・・もしそうなら面白いかな。
八:そういえば親分もこないだ易者に前世を占ってもらってましたね。
親:おう、なんでも俺の前世は南蛮貿易で富を築いた大富豪だったらしいぜ、どんなもんだい。
八:ほおー、それがどうして現世ではこんなにケチなオッサンに??
親:ほっといてくれ!!
R・Strauss : Oboe Concerto(このCDの演奏ではありません)
(08.2.22.)