オッフェンバック/2つのチェロのための組曲 作品54より第1&2番
(チェロ:Roland Pidoux, Etienne Peclard  1979録音)



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四十代後半からチェロを習い始めてまもなく10年になります。

 「10年やってもこのレベルかい!!」

と情けないやら恥ずかしいやらですが、やめずに続けているだけマシか。
前回のレッスンではバッハ「無伴奏チェロ組曲第1番・プレリュード」をいろいろダメ出ししてもらいました。
7年くらい練習してるんですけどね、この曲・・・。

(プロは上手いなあ・・・)

以前は左手のかたちというか音程を直される事が多かったのですが、最近は右手のボーイングを指摘される頻度が増えました。
まあ音程も相変わらずひどいんですが・・・。

「弦楽器は左手より右手の方がむつかしい」とはよくいわれること。
一見、指を動かして弦を押さえる左手がむつかしいように思いますが、音色を決めるのは右手。
弓で弦をこするだけの単純な動作ですが、弓の持ち方、当てる角度、圧力、弓を引く速度、弓先で弾くか弓元で弾くか、酔ってるかシラフか。
その他さまざまな要素が絡み合って、美音が出たり、アヒルが絞め殺されるような音が出たりします。
自分の楽器も、先生が弾くと綺麗な音が出るのに、私が弾くとなんか濁った音が・・・・・・すまぬ楽器ちゃん、俺が不甲斐ないばかりに苦労かけるな。

先は長いです・・・。


さて、「ホフマン物語」「天国と地獄」などのオペラで有名なジャック・オッフェンバック(1819〜80)、今年生誕200年です。
実は彼は腕の立つチェリストでもありまして、アントン・ルビンシュタインやリストとも共演、
イギリスに演奏旅行した際はウインザー宮に招かれ王族の前で演奏するなど演奏家としても大活躍しました。

なのでチェロのための作品も書いていますが、目を惹くのが「チェロ二重奏曲」をたくさん書いていること。
なんでも作品49から54まではすべて「チェロ二重奏曲」らしく、それぞれ数曲の組曲を含むので、全部で十数曲あることに。
このアルバムは「二つのチェロのための三つの組曲 作品54」から最初の2曲を収録したもの。
軽妙なオペラやオペレッタで名を成した人だけに、爽やかなメロディ、やさしいハーモニー、活気あるリズム、三拍子そろった楽しい音楽です。

二つのチェロのための組曲 作品54の1より


組曲第2番の第3楽章なんて、そのままオペレッタのアリアに転用できそうです。

二つのチェロのための組曲 作品54の2・第3楽章
(このCDの演奏ではありません)

刺激的なところはなく、超絶技巧もありません。
それどころか重音もほとんど出てこないので、おそらくはアマチュアが弾いて楽しむために書かれたんでしょうね(いや私は弾けませんが)。
二台のチェロの響き合い、美しいですね〜、聴いてて幸せな気分になります。
そしてもっと幸せなのはたぶん演奏者たち、気持ちいいだろうなこりゃ。

私がこれを先生と合奏できる日はたぶん永遠に来ませんが、ちょっとでも近づけるようにせいぜい頑張るとしましょう。

(2019.04.07.)

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