ベートーヴェン/弦楽四重奏曲全集
(ウィーン・ムジークフェライン四重奏団 1990〜92録音)



Tower@jp : ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 / ウィーン・ムジークフェライン弦楽四重奏団


6月26日は、次女の14歳の誕生日
実家の両親から、お祝いが届きました。
次女がお礼の電話をかけると、出たのはおばあちゃん(私の母)

もともと少し天然なヒトでしたが、最近は老人力がついて、さらにパワーアップしています。

 次女「おばあちゃん、お祝いありがとう」
 「お誕生日おめでとう! 大きくなったんやろー?」(←先月一家で顔出したやん・・・)
 次女「まあね」
 何メートルになったん?」
 次女「いや、メートルできかれても・・・」
 「あー、ごめん。 何センチ?」
 次女「67センチ」
 「何メートル67センチ?」
 次女・・・1メートルしかありえんでしょう!

次女はおかげさまで、すくすくというか、にょきにょきと大きくなってます。
このままいけば、いずれ3メートルくらいになるんじゃないかと楽しみです(←なるかっ!)
これからも健康でのびのび育って欲しいものです。


のびのびといえば、最近タワーレコードから超お買い得価格で発売された
ウィーン・ムジークフェライン四重奏団「ベートーヴェン/弦楽四重奏曲全集」(8枚組 2980円)。

たいへん軽やかでのびのびとした、楽しそうなベートーヴェン。
テンポも全般的に速めで、ノリノリ感たっぷり。
初期作品はいいとしても、ラズモフスキー以降でこの速さ・軽さは凄い。
深遠で難渋なはずの後期四重奏曲が、BGM感覚で聴けてしまいます。

 ベートーヴェンが、こんなに軽くていいかしら!?

と思わず叫んでしまいそうですが、いや、なかなかいいですよこれ。
楽しくなくっちゃ、音楽じゃないですよね。

もちろん、これほど軽やかに演奏するには、鬼神のようなテクニック、音楽性、アンサンブル能力が要求されることは論を待ちません。
重厚かつ厳かに演奏するほうが、むしろ容易なんじゃないでしょうか。
白眉はラズモフスキー第3番の第4楽章のフーガ
めちゃくちゃ速いのに、過剰な力が入っていないというのか、一陣の風のように走り抜けてゆきます

これほど肩肘張らないベートーヴェン、聴いたことがありません。
したたるような美しい音、あふれる優美なうたごころ。
全体から感じられる余裕と粋。 鼻歌まで聞こえてきそうなほど。
さすがはウィーン・フィルの主席たちです。

先日ご紹介した、ラ・サール四重奏団のベートーヴェンと同じ楽譜を弾いているとはにわかには信じられません(あれはまた方向性の異なる名演奏)
ムジークフェラインの楽譜にはフリルの飾りがついて香水が振りかけてあるのかもしれません。
しかし軟弱とか軽薄とかではなく、一種の凄みすら感じさせる「確信犯的軽さ」に満ちた名演奏だと思いました。


 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲「ラズモフスキー第3番」第4楽章(このCDの演奏ではありません)
  
 (しかしこの楽章、ほとんどロックだな・・・)

(10.6.26.)

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