マックス・リヒター/ソロ・ピアノ・ミュージック
(Jeroen van Veen:ピアノ 2016録音)



Amazon : Max Richter/ SOLO PIANO MUSIC

Tower : Max Richter/SOLO PIANO MUSIC


最近ちょっと疲れているのか、ヒーリングミュージックっぽいCDを見つけるとフラフラと買ってしまう病に憑りつかれています。
これもYou Tubeでちらっと聴いて、「いいなあ・・・」と思ったら、数日後にCDが届いてびっくりしました(←記憶が飛んどる)。

 マックス・リヒター/ソロ・ピアノ・ミュージック

マックス・リヒター(1966〜)は映画のサントラなどで最近人気の作曲家で、「ポスト・クラシカルの旗手」と呼ばれているそうです。
なんなんでしょう「ポスト・クラシカル」って、「クシコス・ポスト」なら知ってるけど。

 

2〜3分の短い曲が18曲。
手法はミニマル・ミュージックですがしつこさはあまり感じません。
響きが変幻し音が動いて、「あれ、もう終わったの?」と思う間にサラサラと通り過ぎてゆきます。
透明で邪気のないたたずまい、事件も事故も起きない音楽。
静かな揺らぎをはらみつつ、安心かつ安定、起伏も破綻もなく、整然とした音の行列に心をゆだねます。

フィリップ・グラスのピアノ曲を連想しますが、よりシンプルでストレート。
曲によっては「自分にも弾けるかも?」と罰当たりなことを考えてしまいそうなほど。
ちなみにフィリップ・グラスはこんな感じ。

 (マックス・リヒターよりは動的ですね)

とても気持ちの良い音楽です。
晴れた日の昼下がりに縁側で日向ぼっこしながら聴いたらそのまま昇天しそう。

(2020.12.5.)

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