バッハ/リュート=ハープシコードのための音楽集(2枚組)
(エリザベス・ファー独奏 2007録音)



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リュート=ハープシコードというのは、ハープシコードにリュートの弦を張った楽器だそうです。
エレキギターに三味線の弦を張ったみたいなものですかねえ(←違う)。
J・S・バッハはリュート・ハープシコードを好み、2台所有していたと文献にあるそうです。
ただしこの楽器、現物は現存していないため詳しいことはよくわからないそうです。

このCDは、残された文献を頼りにキース・ヒルという人が復元したリュート=ハープシコードでバッハのリュート作品を演奏したもの。
物好きな人っているもんですねえ(←失礼な奴)と思ったのですが、聴いてびっくりナニコレ綺麗!。
ハープシコードにしてはペンペンしてるし、リュートにしては残響が多い、神秘的でミステリアスな響き。
しかし柔らかく深みのある、なんという魅力的な音!
聴くほどにフワリと耳が軽くなるような印象を覚えます。

  プレリュード ハ短調 BWV.999
 
 

ちなみにリュートだとこうなります。

 

もちろんリュートも素敵です。
ストレートで軽やかなリュートに対し、柔らかく深い残響が特徴のリュート・ハープシコードという感じでしょうか。

エリザベス・ファーは、ナクソスに多くの録音を行っているハープシコード奏者。
優美でセンスある演奏をするひとで、適度にウエットな解釈の中から透明な抒情が上澄みのように浮かび上がってきます。

2枚目は「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 BWV.1006」のバッハ自身による編曲から始まります。
聴きなれたはずの曲がまったく新しい響きを帯びて耳に飛び込んでくる、爽やかな驚きに打たれる幸福。

 前奏曲
 

 ガヴォットとロンドー
 

聴いていると時間を忘れます。
いつまででも聴いていられそうです。

(2020.12.25.)


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