アントニオ・カルロス・ジョビン/Wave & Tide
(1967 & 1970)
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ガラッ八:親分こんちは〜。おや、秋になのにボサノヴァ聴いてますね。
親分:いいじゃねえか、いつ聴いても。
だいいち今年はボサノヴァ誕生50周年の記念すべき年なんだぞ。
八:へえー、そうなんですか。
親:1958年に、アントニオ・カルロス・ジョビン(1927〜1994)が作曲した
“Chega de Saudade”(シェガ・ジ・サウダージ、邦題:想いあふれて)が、
ボサノヴァの始まりと言われているのだ。
Chega de Saudade(想いあふれて)
八:親分、物知りでやんすね。
親:いや、さっきカーラジオで言ってたのを偶然聞いただけ。
八:それでボサノヴァ・アルバムでやんすか、相変わらずわかりやすい人で安心します。
親:ほっといてくれ。
"WAVE" "TIDE"の2枚は、ボサノヴァの父・ジョビンの作品中でも最高の人気を誇るアルバムだ。
八:「波」と「潮」。
なんだか一昔前の文芸誌みたいなタイトルでやんす。
全曲インストルメンタルなんですね〜。
親:ヴォーカルが入らないので、かえって飽きが来にくいのかもしれないな。
どうだい、この心地よさは。
八:ひゃあー、アルバム全体から抵抗不能な高純度リラックス・ビームが放射されてるでやんす。
40年も前に録音されたんですかこれ。
親:ジョビンが新しいのか、良い音楽は古びないのか。
"TIDE"のトラック5"Remember"などは、野宮真貴のヴォーカルを乗せたら、そのまんまピチカート・ファイヴの曲として通用しそうな感じだな。
八:オシャレさが色あせていませんね。
親:もし無人島に一枚だけボサノヴァのアルバムを持っていくとしたら、どちらを選ぶかすごく悩むだろうな〜。
八:親分、無人島ではCDは聴けないと思いますよ。
電源はどうするんですか。
親:妙に現実的なところに落とすんじゃねえ!
八:そうだ、もし無人島に行きたかったら、お奉行様に頼んで、次の島流し船に乗せてもらって途中の適当な島で・・・
親:行きたくないってば!
ところでこの2枚が気に入ったら、"STONE FLOWER"というアルバムもよく似た雰囲気でオススメだ。
2曲だけジョビンのヴォーカルも入っている。
八:ちょっと寝ぼけたような声で、味があるでやんす〜〜。
(08.11.1.)
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