I MARC 4/G.L.P.1007
(1971)



Amazon : I MARC 4/G.L.P.1007


たとえば夏の休日の午後、冷房の効いた部屋のソファでくつろぐときに流したい音楽。
サイドテーブルにアイスティーと読みかけの文庫本を置いて眼を閉じれば、
気分(だけ)はリゾートホテルで過ごすバカンス。


 Aspettando July
 


 はい、お洒落にもほどがあります!

1960〜70年代にイタリアで活躍したオシャレ音楽ユニット、I MARC 4
腕利きスタジオ・ミュージシャンの4人組です。

主に映画音楽、テレビ番組、ライブラリーミュージック(商用利用向け音楽)の分野で活躍。
ジャズ、ファンク、サイケデリック・ロック、ボサノヴァなどを大きめのお鍋に入れてよく混ぜて、
じっくりコトコト煮込んだあとにクラシックの隠し味をふりかけた円熟サウンド。

近年、DJや音楽愛好者の間で評価がうなぎ上りしているもんで、
音源は軒並み品切れ・入手困難。
見つけたら少々高くてもすぐに買わないといけません。

・・・といってもYou Tubeで全部聴けちゃうんですけどね。
「音盤を所有したい!」と思ってしまうところが、我ながら年寄り。

 Sulla Spiaggia Con Sandy (ハモンド・オルガンの音が70年代っぽくて胸キュンです)
 

メロウなリズムと響きの快感に酔います。
耳当たりは柔らかいけれどアンサンブルの切れ味は一級品で、クールな仕上がり。
極めて知的に構成されていますが、一聴した印象はむしろ能天気なのが最高です。
ちょっと気取った茶目っ気も素敵。

メンバーは、

 Maurizio Majorana(ベース)
 Antonello Vannucchi(ピアノ、ハモンド・オルガン)
 Roberto Podio(ドラムス)
 Carlo Pes(ギター)

メンバーの頭文字を並べてグループ名としています。
洒落ているのかテキトーなのか、評価の分かれるところです。

 Vecchie Foto (雨露がしたたるような哀愁のメロディ!)
 

EASY TEMPOシリーズなどを聴いてると、いつしかI MARC 4に流れつくんですよね。
そして音盤の入手しにくさにマゾヒスティックな快感を覚えるのです(変態)。

 Suoni Distorti (渋くてアヴァンギャルドな曲もまたカッコイイ!)
 

(2025.08.20.)


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EASY TEMPOシリーズ


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