R・D・ウィングフィールド/フロスト気質
(芹沢恵 訳  創元推理文庫 2008年)

フロスト気質 上 フロスト気質 下


上の娘(中2)の吹奏楽コンクール・県大会が、やっと終わりました。
夏休みに入ってからも毎日、体操服姿で学校へ行き、夕方まで練習。
土日も関係ありません。

おまけに弁当持参。 
夏休み中は給食ありませんからね。
弁当製作担当のニョウボの機嫌は日に日に悪くなってゆき、
私はもう怖くて怖くて 心配でたまりませんでした。

コンクールの結果は、30数校中7位ということで、
上位8校に与えられる金賞を、なんとか取ることができました。
ただし、上位5校が出る四国大会に駒を進めることは出来ませんでした。
(「ダメ金」と言うらしい)


・・・危ないところでした。


万が一、四国大会に残りでもしたら、弁当持参練習の日々がまだまだ続くところでした。
良かった、良かった(娘は残念がってます)

というわけで我が家にも、待ちに待った夏休みが訪れたのでありました。

さて、待ちに待ったと言えば、なんと言っても

R・D・ウィングフィールド「フロスト気質」
ですよ!

前作「夜のフロスト」が翻訳されてからもう7年以上。
本当に出るのかいなと疑っていたのですが、やっと出た・・・。

もう何も言うことはありません!
面白さは保障つき&太鼓判もの。
またまた小さな子供が殺されるお話だったりするのはちょっとアレですが、
フロスト警部のオゲレツパワーに圧倒され、イッキ読みでございました。

フロストがからむと、なぜか死後数ヶ月たった腐乱死体が発見されてしまうのもお約束(なのか?)
これまたオゲレツパワーでエイヤと読み越えます。
腐乱死体を前にしたフロストの科白。
 「あのおっさんを運び出す役目だけはご免こうむりたい。
  言っておくが、腕をつかんで引っ張りあげるなんて無精ったらしい真似はするなよ。
  腕だけもげちまうからな。
  同じ理由で、ちんぽこだけつかんで持ち上げるのも厳禁とする」
(上巻167ページ)

それでも最後はフロストのいきあたりばったり身体を張った奮闘のおかげで
事件は無事解決するのであります。

フロストのオゲレツパワーで、この暑い夏も乗り切ろうではありませんか!
ただし、科白をそのまま引用して人格を疑われたりしても責任は負いかねますのであしからず。

(08.8.11.)


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