ジャン=フランソワ・パイヤール/フランス・バロック音楽集(14枚組)



Tower : パイヤール/フランス・バロック音楽集


いやー、知らない曲ばっかりで清々しいくらいです。
しかも綺麗な曲ばかりときたもんだ。

 ジャン=フランソワ・パイヤール/フランス・バロック音楽集

 ルクレール、クープラン、シャルパンティエ、ラモー、ドラランド、リュリ、オトテール、カンプラ、マレ・・・

パイヤール室内管弦楽団の演奏するフランス・バロックをたっぷり14枚詰め込んだボックスセット。
全部聴いたら気分はおフランス、ロココな気分がシルブプレです。

 ルクレール/ヴァイオリン協奏曲作品7の5より第1楽章
 

録音は1950年代から80年代までと幅広いですが、ふくよかな音で流麗に歌うパイヤール・サウンドで統一されています。
ジャン=フランソワ・パイヤール(1928〜2013)は、20世紀後半のバロック・ブームを支えた大御所のひとりですが、
頑固な古楽器否定派だったこともあり、ピリオド楽器演奏が主流になると忘れられてしまった感があります。
しかし見かたによっては、ブレずに自分の美学を貫き通したとも言えます。
節度を保った品の良さ、潤いとふくらみのある音、洗練された穏やかさはいまも魅力的。
まあムード音楽みたいと言えばその通りですけど・・・。

ミシェル・リシャール・ドラランドの代表作である「王宮のためのサンフォニー」の気品・優雅さ、たまりませんねえ。
ヨーロッパを舞台にした恋愛映画のサントラに使えそうなほどロマンティックです。
なおドラランドといってもドラえもんのテーマパークではありません(わかっとるわ)。

 ドラランド/王宮のためのサンフォニー第7番より第1曲 
 

クープラン「諸国の人々」も、弦を分厚くたっぷり鳴らした重厚な演奏。
演奏スタイルとしては古いのかもしれませんが、これほど問答無用に美しいと文句のつけようがありません。

 クープラン/「諸国の人々」より「ピエモンテ人」 第1曲「ソナタ」 (ところでピエモンテ人って何? ネアンデルタール人みたいなもの?←違うと思う)
 

刺激成分には乏しいですが、とろりと流麗、洗練された音の遊戯を楽しめました。

 リュリ/歌劇「アマディス」よりロンドー (ただただ優雅)
 

(2022.10.22.)


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