アーサー・フットの室内楽



Amazon.co.jp : Arthur Foote: Chamber Music, Vol. 1

キーワードは、「端正」「洗練」「上品」「優雅」

アーサー・フット Arthur Foote (1853〜1937)は、アメリカの作曲家です。
チャイコフスキーやドヴォルザークよりわずか10年ほど若いだけ。
いやあ、アメリカのこの世代に、これほど腕の確かな作曲家が存在していたとは、びっくりしました。
こないだ、ゆでていると思い込んで割った卵が生卵だったときに匹敵する驚きです。

フットの室内楽を集めたCDが、ナクソスから3枚出ています。
海外通販で1枚3ドル99だったのですが、送料を考えると日本で買ってもあまり変わらないかも。
内容は、
 Vol.1 8.559009 ピアノ五重奏曲、弦楽四重奏曲第2番&第3番
 Vol.2 8.559014 ピアノ四重奏曲、弦楽四重奏曲第1番、フルートと弦楽四重奏のための夜想曲とスケルツォ
 Vol.3 8.559039 ピアノ三重奏曲第1&2番、ヴァイオリンとピアノのための「メロディ」と「バラード」

作曲者名を伏せて、クラシック好きの友人に聴かせてみましょう。
「メンデルスゾーン? ブラームスかな? シューマンにしては明るいねえ、あ、ドヴォルザークだな!」
・・・まさかアメリカの作曲家だとは夢にも思わないはず。

 ピアノ五重奏曲・第1楽章
 

際立って個性的ではありませんが、こなれた筆致で仕上げられていて、
当時のヨーロッパの作曲家たちと比べても、ほとんどひけを取っていないと思います。
素直で育ちがいい音楽で、暗いところや陰鬱なところはなく、どの曲も、明るく大らかです。
しかも、聴く人を楽しませよう、気持ちよくさせようというサービス精神が感じられ、
こういうところ、いかにもアメリカだよなあという気が。
ただし、重い音楽、深刻な作品がお好きな方には喰い足りないかもしれません。

どれか1枚なら、春の光が輝いているような名曲「ピアノ四重奏曲」が収められた、VOL.2をおすすめします。
でも、他の2枚もすばらしいです。

 ピアノ四重奏曲・第4楽章
 

(04.3.21.記)

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