EASY TEMPO Vol.11 The Round Trip (2023)



Amazon : EASY TEMPO Vol.11

Tower : EASY TEMPO Vol.11

イタリアのB級映画やTV番組のサントラを集めたコンピレーション、EASY TEMPOシリーズ
1996年から2000年にかけて全10作がリリースされました。

ラウンジ・ミュージックとかモンド・ミュージックとか言うんですよね、こういうの。
ジャズ、ボサノヴァ、ソウル、ファンク、R&B、レゲエ、ヒップホップ、いろんな曲がゴタ混ぜで楽しいです。
なかには現代音楽かよと言いたくなる曲もあります。

いわばオモロイ音の闇鍋パーティー、イージーリスニングの魔改造、サイケな響きのおもちゃ箱。
ちょっと何言っているのかわかりませんが、とにかく面白いわけですよ。
10作全部揃えて車に積んで繰り返し聴いて、「変な曲、最高〜!」とトリップしたもんです(←やべえ奴だな)。

そしたらなんとこのたび、23年ぶりに新作がリリースされました。

 EASY TEMPO Vol.11 The Round Trip

 UN UOMO CHE LAVORA (Instrumental)
 (ファンキーで奔放なゴキゲンナンバー)

23年ぶりってどうなんだろ? と思いながら聴いてみると、相変わらずのキッチュで怪しい EASY TEMPO WORLD で安心しました。
70年代の音源が多いようですが古臭さは感じません。
むしろ一周回って新鮮なのもこれまで通り。

 KAPUA PELE EA
 (これ何語で歌ってるの?)

どの曲も響きそのものは気持ちいいのですが、かすかに感性を逆なでする危うさ・不安定さがあって、それがいいんですね〜。
ミステリアスに、リリカルに、クールに、センシティブに、さまざまな気分が乱れもつれてわけが分からなくなる快感。

 THE VOODOO LADY
 (途中から呪術的な祭典みたいになるのが好き。フルート大奮闘)

ところでこうなると Vol.12、13もあるのでしょうか。
ネタはたくさんありそうですしね。
あんまり当てにせずに待ってます。

 TEMA DEL LUPO
 (軽快なギターのカッティングが華やかでオシャレ)

(2023.12.15.)

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