ヴィヴァルディ/バスーン協奏曲集
ミラン・トゥルコヴィッチ独奏/イタリア合奏団


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:音楽史上、もっとも多くのバスーン(ファゴット)協奏曲を書いた作曲家は?

アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741)です。 その数37曲!


ヴィヴァルディのバスーン協奏曲が知られるようになったのは比較的最近のこと。
1926年、トリノ大学図書館でヴィヴァルディの自筆楽譜が大量に発見されました。
作曲家で音楽学者のカゼッラが中心になって調査を行い、「グローリアRV.589」などの名曲が世に出ました。
そのなかに37曲のバスーン協奏曲も含まれていたのです。

これほど多くのバスーン協奏曲が何のために、誰のために書かれたのかは、よくわかっていません。
ヴィヴァルディは、ヴェネツィア・ピエタ慈善院付属音楽院・女性合奏団の協奏曲長だったので、
楽団によほどすぐれたバスーン奏者がいたのだろう、と思われますが、
彼女(当然女性です)の名前などは全く不明、音楽史のミステリーのひとつです。

このCDは、ヴィヴァルディのバスーン協奏曲を5曲収録したもの。
どれも良い曲ですが、1曲目・ホ短調RV.484の哀愁ただよう気高さや、
3曲目・ハ短調RV.480の、暗い情熱のこもった堂々たる響きにとくに惹かれます。

バスーンのとぼけた音色、かなり好きであります。 深くて、渋くて、余裕と諧謔を感じます。
ゆっくり歌うときは、人の良いおじいさんが「フォッフォッフォッ」と微笑んでいるよう。
速いパッセージは、のろまなカメが必死で走っているようで、可笑しくなります(バスーン奏者の方、すみません)
観客を笑わせつつ哀愁をも感じさせる、優れた道化師を連想するときもあります(と、フォローしておく)

私も年をとったら、バスーンみたいな爺さま(?)になりたいものですな。

 ヴィヴァルディ/バスーン協奏曲 ホ短調 RV.484
 

 ヴィヴァルディ/バスーン協奏曲 ト短調 RV.495
 

(06.2.4.)




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