グローヴァー・ワシントン・Jr. / ワインライト(1980)
懐かしのフュージョン。 最近は「スムース・ジャズ」って呼ぶそうです。
サックス奏者・グローヴァー・ワシントン・Jr. がソプラノ、アルト、テナーを持ち替え
名だたるミュージシャンをバックに従え、ソフトでゴージャスで都会的な音を聴かせてくれます。
初めて聴いたのは友人Kの下宿。 田んぼの隣りだったなあ。
冬は隙間風、夏は蛙がやかましい部屋でしたが、
これをかければあら不思議、気分(だけ)はマンハッタン、摩天楼、パーティのさざめき。
若くて単純って素晴らしい (というか、おめでたいぞ)。
「チョッパー・ベース」なる言葉を初めて聞いたのもこのとき。
「ここからの、マーカス・ミラーのチョッパー・ベースが、格好ええやろ!」
↓
「おお、ええなこれ。 ところで、チョッパー・ベースって何や?」
「そ、そりゃあ、チョッパーなベースや、チョップや、こう、ベシッ、ベシッと・・・」
・・・説明聞いても良くわかりませんでしたが、とにかく格好良かったので自分でも購入、擦り切れるまで聴きました(当時はLPでした)。
ビル・ウィザースのヴォーカルをフューチャーした5曲目「Just The Two Of Us」が大ヒット。
「クリスタルな恋人たち」という、いま考えればトホホな邦題がついてました。
Just the Two of Us(live)
この季節にいいな、と思うのが3曲目「In The Name Of Love」。
優しく歌うようなサックスの音色がとても暖かいです。
(05.12.6.)